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山下泰平の趣味の方法

これは趣味について考えるブログです

私はこういう人です

福沢諭吉の合理性が大正時代には群馬の校長へと届いていた

学問のすゝめについて 明治時代の先鋭的な人々は、迷信を嫌う傾向があった。そして合理性を追及していた。彼らは時には病的なくらいに迷信を痛罵し、信仰を小馬鹿にしたりする。 彼らが迷信を嫌うのには理由があって、誰もが筋道を立てて考えられる国にした…

簡易生活周辺の歴史について

私の趣味のひとつに、明治あたりのつまらない文化を調べるってのがあって、最近は簡易生活ってのに興味を持っている。簡易生活の基本的な概念は次の記事で解説してある。 cocolog-nifty.hatenablog.com 簡易生活は、生活改善運動っていう巨大な文化の中の一…

大正時代の健康法を5年くらい実行してたら普通になったので1万文字くらいかけて紹介する

私は明治やら大正時代が好きで調べてる。それだけじゃなくて、当時流行してたことを実際にやってみるのも好きだったりする。昔だから今より全てにおいて水準が低いので、実行してもあんまり意味ないんだけど面白いからやってる。 大正時代の健康法も実践して…

舞姫の主人公をボコボコにする最高の小説が明治41年に書かれていたので1万文字くらいかけて紹介する

舞姫の主人公をボコボコにする小説が明治41年に書かれていたので1万文字くらいかけて紹介したいと思います。 舞姫の主人公を殴れば解決するのでは? 冒険旅行ブーム 島村隼人、エリスに刺されそうになり豊太郎を殴ることを決心する 舞姫との差異 ハイカラを討…

日本の労働環境が悪かったとして

日本の労働環境はあんまり良くないって話がある。労働環境だけじゃなくて、若者が金に困ってるだとか色々な問題が存在している。 それを産み出している制度や環境がゴミみたいなものだったとして、それじゃなんで今の日本が一応は先進国っぽくなってるのかっ…

明治の盗まれる人、盗む人

一般的に明治とは、日本が近代化へと直走った時代とされている。しかしその実態を見てみれば、今と同じで色々な場所で色々な人がそれなりに生きている。今回は歴史に残ってはいないものの、なんとなく親しみをもってしまう明治の盗まれる人、盗む人を眺めて…

米騒動におからで立ち向かった男

かって一人の男がいた 大正7年、第一次大戦等の影響で物価が高騰し、庶民は生活難に陥っていた。7月22日には富山県で米騒動が起きると、それに呼応するように米の安売り要請運動が全国各地で繰り広げられることとなる。 時の政府は効果的な打開策を見出すこ…

明治30年代の自転車事情と自転車が好きすぎた男

日本で本格的に自転車が流行しはじめたのが1900年あたり、ただしまだまだ高価で明治30年だと国産自転車は50-100円、海外製のものになると80-200円くらいした。無理矢理現代に当てはめると、大型バイクを複数台所有するのにも似た贅沢な趣味だった。ちなみに…

子規の旅行とバンカラ旅行

歴史の中で、偉大な旅人として名を残した人々がいる。 思い浮かぶのは松尾芭蕉か西行か、人それぞれ違うことだろうが、明治時代であれば正岡子規が、旅に生きた偉人とだといえる。 俳人や歌人として活躍し、随筆や評論の世界でも手腕をふるい、近代文学に大…

明治のなんでもないような話

河村北溟の『断食絶食実験譚』は、断食した人々に取材をしたルポルタージュである。とはいえ所詮は明治時代のいい加減な雑本だ。知人や友人の体験談が内容の大部分を占める。河村北溟は漢学を収めた人だから、登場するのは漢学塾の人々ばかりになってしまう…

隼小僧二人

かって隼小僧として名を馳せた人々がいた。良いことをしたわけではなく、掏摸や泥棒、強盗などなどで捕まった人たちである。隼小僧と名付けられた犯罪者の数は多く、私が確認しているだけで8名ほどに及ぶ。そんな隼小僧たちの中で、改心をした者の記録がふた…

明治の助けたい人々

明治35(1902)年7月11日の朝日新聞に、『哀れの一家(差配人の美挙)』という記事が掲載された。 哀れの一家というのは本所区若宮町の194番地に住む石坂家の人々である。なぜ番地まで分かるのかというと、新聞紙に掲載されてしまっているからだ。 現代では考え…

クラーク博士に挑んだ和尚

特に名著というわけでもない明治大正時代の雑本を読んでいると、昔もやっぱり人が生きていたのかと、強く感じることがままある。 明治二〇年代、北海道札幌の中央寺門前に、蛍雪庵という学生寮が建てられた。 学生寮は珍しくないが、その目的が少々変ってい…