人によって快適に感じる生活ってのは違う。私はとにかくダラしないので、所有物があまりない生活をしていた。感覚とか能力は個々人によって違うので、快適な環境というのもまた人によりけりなんだけども、とにかくこれまでの生活は私にとってはとても快適だった。
下の写真は私の所有している服と布団とかの布切れ類で、布団は寝袋です。
こやってまとめてみると、思ってたより多かったんだけど、一般的には少ないほうなんじゃないかなって思う。服だけじゃなくて、全般的にこういう感じで普通よりは少ない。
物が少ないのはすごい快適で、なんでかっていうと物質には、存在しないものはなくせないという特徴があるからです。最初からないんだから紛失しようがない。これはだらしない私にとっては最高の状況で、物が少ないから財布とか鍵とか余裕で発見できるし、服とかもほとんどないから選ぶ必要もない。
ただ俺はミニマリストだッとか絶叫するつもりはなくて、例えば洗濯バサミとかは200個くらい持ってた。洗濯バサミはとにかく便利という性質があるものの、すぐに失われてしまう。だから洗濯バサミをバラまいて部屋に遍在するようにしていた。これも実に快適だった。4年くらいでその数が3つとかにまで減少したけど、そのうちまた買うと思う。
調理器具もキャンプ用のバーナーと鍋とかフライパン3つくらい、あとボールとザルか。私の生活については、こっちにちょっとだけ書いたことあるけど、そんなことに興味もつ奴とかいないんだろうからまあどうでもいいや。
とにかく私は所有物の少ない生活を送っていて、それなりに快適に生きていた。ところが最近はちょっとだけ考えが変ってきて、それは全自動コーヒーメーカーの登場がきっかけだった。
最初はこれを目覚まし代りに使ってたんだけど、最近は普通にコーヒーメーカーとして使っている。コーヒー豆とフィルター、そして水とカップをセットしたらスイッチ押す。そうするとコーヒーが自動的に完成する。慣れない時期はフィルター取り付けるのを忘れたり、コーヒー豆を水タンクに入れそうになったり、カップ置き忘れて悲惨なことになってたりしてたけど、数百回くらい入れたんで流石にもう失敗することがない。今では特になにも考えなくても、そこそこのクオリティーのコーヒーが飲めるようになった。
これによって、私の生活から行為が少なくなった。これまではコーヒーを入れるために、いくつもの行為が存在していた。手で入れてたきちんと時は18くらいかな? パックで小分けにしてあるコーヒーだと5つくらいあり、今は4つの行為でコーヒーが完成する。つまり生活から1つ行為が減少したってことです。
興味のない人からすると、クソどうでもいい話なのかもしれないけど、私は物が減るのも好きだけど、行為が減るのもかなり好きです。で、機械の力で行為が減るんだったら、機械を買っても良いかなって考えはじめ、行為減るんだったら生活している環境すら変えたほうが良いんじゃないかといった妄念に苛まれるようになってきた。
ミニマリストと言われる人たちは、物が少なくても知恵を使えばなんとかなるみたいなことをよく言うんだけど、家電とか建物とか社会制度とかってのは、人間の叡智の結晶なんだから一個人が勝てるわけないと思う。私もかなり少ない調理器具で料理したりして、工夫はしてたけど別に満足とかしてなかったからな。刺身とか良い包丁を使ったほうが上手に作れるに決ってる。色々と実験しましたがオーブンなかったら、オーブン料理は絶対に作れません。知恵とかそういう問題じゃないです。
それはともかくとして以上のような経緯があって、私は私の生活から行為を減らすために調査や実験を開始していて、わりと快適な感じになってきた。これは私にとっては良い生活なので、そのうち色々と報告しようかなとか思っているところです。
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