山下泰平の趣味の方法

これは趣味について考えるブログです

物を減らす3つのコツ

物を減らしてスッキリ暮したい人はわりと多い。そして私はわりと物を持っていない。というわけで物を減らす3つのコツです。

良い物を観る

良い物を見ると、どうでもいいものに興味がなくなる。だから物が減る。

良い物を観る方法だけど最初のほうはなにが良いんだか分からないから、良いと評価されてる物質がある場所へ行って、良いとされている物をずっと観る。1時間とかずっと同じものを観ると良いけど、観なれてないとすぐ飽きる。だから良い物の周囲でブラブラしながら、15分くらい歩いたらよろしい。同じものずっと観てると、なんか感情が発生すると思う。

個人によって感覚は異なっていて、良い建築いくら観てもなんも感じないとか、絵を観ると吐き気するとか色々あると思う。だから色々なジャンルで良い物を観て実験したほうがいい。刃物ばかり1000個観るとかでも良いと思う。人間が作ったの嫌いな人は自然とかお勧めです。

良い物をずっと観てると、最終的には個人が所有できる物資とかどうでもよくなってくる。

私の場合は昔の人間が書いた良い文章や人間が起こした良い状況が好きで、ずっと良い物を観ててたら徐々に物質への興味が減少していった。過去に数知れぬ人間が様々なことを考えながら生きてきて、時おり偶然に偶然が重なり信じられないような美さが発生したり、発生しかけて消滅してしまい美しさの欠片だけを残しているといった状況を前にすると、その不思議さ複雑さになんともいえない気持になってしまう。それで個人が所有できる物質には、あんまり興味なくなってしまった。

そういう気持になっても、自分の好みは残るし、チャレンジ精神と金ある人はなるべく良い物を持とうとする。あんまり意味ないじゃんって思うかもしれないけど、どちらにしろ文化レベル上るんだから損しないです。

祝祭と狂乱の日々―1920年代パリ

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物質の構造と役割を考える

人間が生産する物質には果たすべき役割があって、役割を果すための構造をしている。それを観察して必要かどうか決めると物が減る。

カーテンというものは、デカい布を窓に固定するための仕組みで、日を遮ったり温度を維持したりする。カーテンあったほうが便利だけど、布を窓に固定するためにそこまで頑張りたくないって思ったら、カーテンいらないって結論が出る。カーテンいらないなら、カーテンレールもいらないってなって、どんどん物が減る。

オーブンは食物を熱くする物質で、ガスコンロも食物を熱くするための物質である。つまり等価であるから、ガスコンロあればオーブンいらないって結論が出る。ついでに電子レンジもいらないってなると思う。

服、本来は外部から人間の肌を守るために布を縫ったもので、その機能を第一に考えると装飾とかはあんまりどうでもよくなるから服の数が減る。

舟、水に浮んで人体やら物質やら動物を運ぶ道具だから、水に浮んで運ぶ必要なくなったら舟いらないってなる。

これは別に考えるだけで実行しなくても良い。日頃からこういうこと考えてると、物を買うときにやっぱ止めとこうってなったり、正しい選択ができる。実行したらしたでジャンジャン物を減らすことできる。どっちでも好きなほうを選ぶと良いと思う。

難しいのは人間っていうのは物質を目的のためだけに使っているわけではなくて、社会の中で自分を有利な位置に移動させるためにも物質を活用したりしている。あとある物質からより美味を出すとか色々ある。だから構造と目的だけで物質を取捨選択するといろいろ不便になったりするけど、物は確実に減る。

モードの体系――その言語表現による記号学的分析

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出力先を確保する

物質を減らしたいって思ったとして、室内でゴチャゴチャ整理してても減らない。だから外部に出す手段を考えておく。ゴミ捨て場に出すとか、粗大ゴミやら家電の捨て方を確認するとかです。

ゴミ部屋とかに住んでる人は、物質に関しては無能なんだから、業者に頼んだらよろしい。人にあげようとか、オークションで売るとかお前には無理だと思う。金払って処分するしかない。どの業者が良いのかとかは頼んだことないから私は知りません。

金払ったら業者さんが来てくれるので、余計な口出ししないで物が減る様を眺める。仕事と同じで無能が指示を出したらゴミそっくりな結果が出る。だから黙ってるのが一番だと思う。忘れずにお疲れ様ですありがとうございますは言いましょう。保険証とか銀行のカードとかは確保しといたほうが良いけど、なくなったらなくなったでなんとかなります。

物を減らすためには、収納がどうとか整理がどうのとかクソどうでもいい話で、とにかく物質を室外に出したら物は減る。

そもそも物を減らす意味があるのか?

ここまで書いてきたけど、そもそも物を減らす意味あるのかっていう問題があると思う。

私は無能なところあって、物が大量にあると全てを把握して活用できないし、生活がおかしくなる。だから物を減らして生活してたんだけど、有能な人は物があっても大丈夫だと思う。

世の中には物をなくしてスッキリした生活したいっていう概念が存在している。でもそれは他人の考えなんだから、合わせることない。部屋を汚くしたら蛇口から汚水が流れ出て伝染病になるとかだったら掃除したほうが良いけど、そんなこと起きない。

そもそも私もスッキリ暮していたわけではなくて、部屋はかなり小汚かった。小汚いけど物ないから8分くらいで全部掃除終るとかそういうメリットあったけど、普段から奇麗にしている人は部屋に高枝バサミ20個あっても奇麗に生活する。

汚い部屋に住んでる人ってのは、多分だけど汚い部屋が気にならない人だと思う。そういう人が汚い部屋が嫌って思ったとして、本当に思ってるんだったらそれで良いと思う。だけど一般的に流通している『スッキリした部屋』のイメージに引っ張られてるんだったら、そんなこと感じるの意味ない。部屋汚いままでプラモやらラジコン作って遊んだほうが得だと思うし、みんなでプラモやラジコンを作って遊びましょう。

1/10 EP 2WD KIT スコーピオン 2014 30613

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