山下泰平の趣味の方法

これは趣味について考えるブログです

不景気で趣味は廃れてヘイトが流行る

趣味に関して今は不景気だという問題がある。

不景気だと仕事が減るから、暇なのに金がない奴が増える。暇な時間は趣味に費したいところなんだけど、基本的にパッケージ化された趣味はお金と時間がかかります。だから普通の趣味で遊ぼうとすると、お金がない人は脱落してしまう。

そんなわけで不景気だと、暇で金がない人が増えていく。

その中でも割合に浅はかな人は自己を肯定するために、他者にケチをつけたり自分が帰属している集団を褒めるといった安易な娯楽に流れていく。大正時代も不景気で、日本食を食べたら疲労しないという噂が流れたりしている。人間っていうのは、常にそういう感じなんだと思うし、それはそれで別に良いけど、これが最近のインターネットにおける『日本はすごい』ブームの正体であり、『とにかく目に付いた噛み付けそうなものには噛み付く』といった行動様式に繋っている。そういう人たちも有り余るほどの資産を持っていたら、他のことをして遊ぶと思うし、ヘイトとか金ない暇人がやってる雰囲気がある。

これは実に大問題であり、歩行をしていたらいきなりオッさんが怒りながら全力疾走でやってきて、お前日本すごいんだぞ馬鹿野郎ッ!! みたいに怒号を上げてきたら、ちょっと言い難いんだけど鬱陶しいし不快感がある。というかそういう人がいなくても、まず不景気な時点で不快感がありストレスが増える。

この状況が続くと日本全体のストレスの総量がどんどん増加していき、最終的には人類が滅んでしまいます。ですから各国が不断の努力で、暇だけど金ない奴が暇を潰せる方法を洗練させていくべきなんだけど、多分そんなことにはならない。なぜならないのかというと、

  • 直接的な利益が見えない
  • 必須のものではない
  • 明確な手法が存在しない

などといった理由がある。

国は頼りにならないんだから、市民による草の根運動で改善していくしかないけど、草の根運動とか一九世紀ですし、だいたいが草の根ってなんなんでしょうね。私は雑草とか大嫌いです。雑草なんてものは農薬か火で消し去ってしまえばいいんだ。雑草なんかは邪魔、虫とか飛び出してくるし不快、雑草より菊のほうが絶対になにがあっても奇麗ですから私は雑草の話なんかしたくない。だから趣味の話をしましょう。

話を戻すと人類には色々な人がいて最高であり、日本サイコーって絶叫するのも良いし、ツイッターでフォロワー多い奴に怒ったリプライを送ってこらしめるのも良いと思う。そんなことは人の勝手で、色々な人がいたほうが面白い。しかしながら自分は色々な人になりたくないという大問題がある。色々な人にならないためには、暇を潰す技術を磨くと良い。

別に俺は金あるから暇を潰す練習とかしなくていいやみたいな感じの人もいるんだろうけど、それじゃ時間ない場合はどうするんですかとか、満足しちゃって飽きた時にどうするんですかという疑問が発生する。あといきなり刑務所に入れられるかもしれない。備えあれば憂いなして、暇を潰すために少ない持ち物で趣味を楽しむ方法を練習しておいたほうが安全です。あと暇を潰すのが上手な人が増えると、人間の行動の種類が増えるから、今より面白い世の中になると思う。これはみんなの利益です。

そんなわけですから、楽しく仲良く不景気をみんなで正気で生き抜くために、私は『趣味の方法』を普及させていく所存です。