大幅に暮らしを改善した結果、かなりマシになってきた。
私はずっと世の中から少し距離を置いて生活をしてきたので、前々から今どういう感じなのかよく分からないというようなことがあった。それで別に不自由してなかったんだけど、今はちょっと困る。このあいだも小規模な飲み会に誘われ、一般的に大丈夫な感じになっているのか、それともその人に常識がないのか判断するのが難しくかなり面倒くさかった。
他にも面倒くさいことは多い。これらを客観視するため以前にまとめてみたりした。
毎日面倒くさいのはストレスである。こういう場合に私は『逃れられないストレスが発生したら別の場所のストレスを減らす』ことで対処してきた。ところが今回はなかなか上手くいかない。ウイルスや社会という巨大な敵を相手にしなくてはならないので、ストレスを減らすことがストレスみたいな感じで最悪であった。中途半端なところでお茶を濁しておくかとも思ったんだけど、だんだん腹が立ってきて徹底的にやってやろうということで、この際なので暮らしを改善した。かなり大変だったけどなんとかなってきて、徐々に元気が出てきている。
というわけで私がやった暮らしの改善一覧である。
家事類
私はわりと家事が得意で、それほど不満はなかった。改善する時に、良いところに手をつけるのはあまり良い方法ではない。なぜならすでに良いのだから、改善したところで微微たる差しか生れない。だから悪いところを改善したほうが効率が良いわけだけど、私は生活が趣味なのでほとんど問題なしに生活できていた。それでも細かい不満があるのはあるので、改善を積み重ねていくとさらに良くなり、さらには自分でも気づいてない大きなストレスの原因を発見することができたりした。
ボウルとバットを買い替えた
ボウルとバットを買い替えた。余程の料理好きでもない限り、ボウルとバットを真面目に選んだりしないと思う。私も必要になった時にホームセンターや100均で買ったものを惰性で使い続けていた。
機能しているものを買い替えるってのは抵抗あるんだけど、重ねられることが出来なかったり小汚かったりで、ずっと気になっていたので買い替えた。出し入れしやすくなったことで、ボウルとバットを積極的に使うようになった。
お弁当を導入した
昼飯はお店で適当に済ませていたんだけど、タンパク質と野菜を取ろうとするとちょっと難しいところがあった。金銭面もあるけど、考えたり選んだりするのも面倒くさい。あとこういう世の中になっちゃったんで、お店で飲食するのに少し抵抗もあった。
というわけで弁当を作ることにした。お弁当を作るのも面倒さそうと思ってたけど、慣れてきたらそうでもない。今は次みたいにやっている。
- 週末に野菜類2品
- 夜のおかず残しとく
- 木、金曜あたりに追加の飯
身体に良い影響があっただけでなく、最近はエンタメ性も出てきて、いかに簡単に作るか工夫したり、長期保存できるタンパク質のおかずについて調べたりしている。
コーヒーメーカーを改善した
今使っているコーヒーメーカーはものすごく気にいってるんだけど、さらに不便なところを改善した。
もともと良かったけど、最高の商品になった。
冷蔵庫を買い替えた
お弁当で作り置きするようになり、冷蔵庫の容量問題が顕在化した。もともと容量がギリギリだったんだけど、作り置きをすることによってミチミチになってしまったのである。常に冷蔵庫の中身を把握し、一週間分の献立を考えながら生活、買い物の際にも常に冷蔵庫のスペースについて考えるといった生活であった。イベントや戴き物によって普段と違う食材増えると、全てが破綻してしまっていた。
とにかくミチミチすぎることでストレスをかかえており、常に頭が狂いそうであった。旧冷蔵庫は物質としては好きだったんでなかなか買い替えの決心がつかなかったんだけど、頭がおかしくなると困るのでとうとう冷蔵庫を買い替えた。
買い替えたら冷蔵庫に関する全ての問題は解決した。
住んでいる場所があまり広くないので、調味料や米なんかを置くスペースに苦悩してたんだけど、こちらもデカい冷蔵庫で解決した。冷蔵する必要のない調味料や材料も、冷蔵庫に入れることでスペースが確保できる。米やコーヒー豆を冷蔵庫に入ると、スペースが確保できるだけでなく、劣化しにくくなり最高であった。
自分が思っていた以上に冷蔵庫からはストレスを感じていたらしい。多分だけどお弁当を導入していなければ、今も小さい冷蔵庫を使い続けイライラしていたと思う。考えてみると冷蔵庫は調理器具であり、収納スペースである。なので自分の生活に適したものを選ぶと、一気に暮らしの質が向上すると思う。
ちなみに冷蔵庫を買い換えるにあたって色々と検索したんだけど、料理や買い物を担当している人が購入を希望しているのに、そういうことしていない同居人が反対するっていうケースをわりと目にした。もしも料理や買い物を担当している人が冷蔵庫が狭いって主張しているなら、買い替えしたほうがいい。一年くらい料理や買い物を一切品質を下げずに担当した上で、素晴らしい冷蔵庫の運用ソリューションを考案した上で反対するんだったらいいけど、出来ないなら反対する権利などない。とにかく冷蔵庫の買い替えに反対し続けていると、一生恨まれたり致命的な関係の悪化が発生する可能性すらあると思う。
色々あったけど無事に改善も終り、調理に関しては不満はほぼなくなっている。あとやるとしたら食洗機を導入するとか、炊飯器を良いものにするくらいだと思う。こちらは導入することで良くなる面もある一方で、デメリットも大きく誤差くらいの改善にしかならない。ここから劇的な改善を狙うとすると引越しするしかないわけだが、私は住居にほとんど興味がないので当分今のままだと思われる。
私は飯が好きなので今回は飯を中心に改善をした。暮らしの中で自分が重視している部分を改善すると効率が良くて、衣食住で私は衣と住にはあまり興味がない。だから最低限の機能を満たすようにした上で、とにかく透明に近付くようにしている。服の柄とか色はほぼ見ないし、住居も使いやすかったらなんでもいい。良くしようと思ったらいくらでも良くできるんだけど、興味のない部分に投資するのは意味ないので無視している。当たり前みたいな話だけど、興味ないことに莫大な労力を注ぎ込むみたいになってる人はわりといるんじゃないかのと思っている。
移動
自転車を買い替えた
ずっと乗っている自転車の折りたたみ部分にガタが出ていて、気になっていたので買い替えた。しかし私が理想とする自転車は販売されていないので、フレームを中国から輸入してパーツを買って組み立てた。
自分で組み立てるという選択肢の他に、私が良いと思う自転車を購入して部品だけ交換するといった方法もあったんだけど、それだとトータルで30万円くらいかかってしまう。私が欲しいのは買い物と通勤用の自転車でしかない。将来的に日本の街道を一日に20キロくらいちょろちょろ走れたらいいなくらいの希望はあるものの、こっちは実際にするかどうかは分からない。その程度の用途に30万円とか払うの嫌すぎる。金銭だけでなく特殊な自転車だと、絶対に自転車屋さんとのつきあいみたいなものが発生するので、それも面倒くさく感じた。あときちんとしたメーカーの自転車だと盗難の心配をしないといけないのも嫌だった。
というわけで自分でやることにしたんだけど、性能はいいけど品質は最悪といった中華製品そのものといった感じのフレームであった。あと自転車の部品も品薄で苦労した。色々あったけど、とりあえず買い物と通勤ともに問題なくできているので良しとしている。
今回あらためて認識したんだけど、日本の場合は趣味の自転車と実用の自転車が明確に分かれていて、その真ん中くらいのものは自分で作るしかない雰囲気がある。これあ自転車に限ったことでもなく、主流のものではない自分が望むものを使おうとすると絶対にカスタムが必要になってくる。自転車でもこんなに大変なんだから、これが住居や車などの巨大なものになったらものすごい大変なんだろうなと思った。
仕事
たいした仕事をしているわけではないので書いても仕方ないかなって思ったんだけど、これ抜くと意味が分からないので記憶に残しておくことにした。
これまではとにかくあんまり頭を使わないし努力もしなくていい環境を作り、その後は自分の趣味に関連する場合は多少やるみたいな姿勢で仕事に向き合ってきた。しかし作った環境に限界が来た感じが出てきた。転職も考えたけど、今より便利な職場はたぶんない。そんなわけで1年半くらい真面目に働いて仕事を改善した。
片付けた
仕事をする部屋が小汚いと嫌な気持になる。だからジャンジャン物を捨てて片付けた。
放置してたことをした
仕事においては自分が楽ならなんでもいいっていう考え方なので、他人がどんなに大変そうでも私に関わらないならいいやって感じであった。ただ世の中が変ってしまって、他人の変な仕事が私に影響を与えることが出てきたので整理することにした。
すぐ終ると思ってたんだけど、1年半くらいかかった。色々ヤバくてウケた。私に影響しないところはまだ終っていなくて、あいつらどうすんだろって感じで見てる。
給料上げてもらった
放置してたことをし始めたらダルすぎたので給料を上げてもらった。多少は納得感が増した。
チーム作った
放置してたことをしながら、チームを勝手に作った。チームを作ったことがないので、一応ちょっだけ勉強した。勝手にチーム作るの謎だと思うんだけど、私の職場は少し特殊なのでそういうことができる。こういうのは今の職場の便利なところだと思う。
しかし今の環境には基本的に仕事は素人がするみたいな特殊で悪い仕組みがある。素人が仕事すると効率が悪いので、素人じゃなくしないといけないんだけど、一人で全部教えるとか面倒くさいし時間もかかる。省エネで済ますために「放置してたことをした」と並行してやることにした。
放置されていた仕事は4ジャンルくらいあったので、面倒くさくてムズいところだけやって、それに関して多少なりとも知識や技術を持ってる人に仕上げをしてもらった。その後は私の手から離すみたいな仕組みである。知ってることは学びやすいので、やってるうちにそれぞれがかってに出来るようになる。担当する仕事も勝手に決っていって、良い感じだった。
ちょっと難しいなと思ったのが、その人がやりたかったり、する必要があると思っている仕事が必ずしも適しているとは限らないことで、そういう場合にはこういう意図があってやってますって説明した。最初に説明したほうがいいような気がするけど、なんの権限もないのに勝手にチーム作ろうと思ってチーム作ってるのにそういう話をするのも変だと思う。
ちなみにこれこれこういうトレーニングをしてから、この仕事をしましょうみたいな感じのことが出来ない環境だからこういうやり方でやっただけで、別の環境だったらこんなことしてない。あと求められる結果の質にもよってもやり方が変わる。今回のケースだと質はそれほど求められていないから通用した手法で、品質を良くするのであれば別の方法が必要だと思う。あんまり関係ないけど仕事法みたいなものがわりと流通しているものの、環境によりけりとしか言い様がなくて、読んだ翌日に役立つみたいなことはあまりないし、基本的にすぐに役立つことはすぐに役に立たなくなるので、普遍的な考え方みたいなものは別の分野から学んだほうが良いと私は思っている。
自動的に終わるようになった
こういうことをしているうちに、他の人が仕事をするので、仕事が自動的に終わるようになった。私以外の人たちも得意なことしてるので、仕事がさっさと終わるようになっている。そんなわけで今後は大きな問題が起きない限りは、みんなが余った時間で好きな勉強をしたり遊んだりすることにした。
以上は普通に仕事している人が、普通にしてることをしたっていう雰囲気である。違うところがあるとすれば私が好き勝手にやれる場所にいるという点で、自由度を上げると成果が出やすいんだから上手くのが当たり前な気がしている。
2年くらいは維持できるはずみたいな計画で環境を作ったけど、なにがあるのか分からないので、なるべく長持ちするように今後もこの環境をメンテナンスしていきたい。
趣味
パソコンを買い替えた
私はパソコンで国立国会図書館デジタルコレクションやその他もろもろのデータベースを読み、文章なりなんなりにして出力するのが趣味なんだけど、処理速度を高めるためにパソコンを買い替えた。これまでこんなショボいことするのに性能なんていらないと考えて、軽いパソコンばかり選んでいた。しかし性能の良いパソコンに買い替えたことで、やってることはショボいわりにメモリや CPU の性能を求められていたということが分かった。読める量はかなり増えたと思う。
しばらく離れた
趣味に時間と労力を使えば使うほど、世の中が大嫌いになっていくといった症状があらわれたので、しばらく趣味から離れていた。暮らしを改善したことによってストレスが減って、イライラすることも減ってきたので、また趣味に戻ろうと思う。
趣味は昨年から色々とダメで、なにが問題なのかすらよく分かってなかった。ずっと趣味自体を改善しようとしてたんだけど、実際には問題は別の場所にあって主に職場と冷蔵庫がダメだった。先にも書いたけど冷蔵庫が狭すぎたため材料の管理がシビアになり、冷蔵庫の中身を常に把握した上で献立を構築、買い物で最低限の材料を確保といった感じで、冷蔵庫にものすごい知性を注ぎ込むといったことになってしまった。考えたりするのは好きなので余裕があればそういうのも悪くないんだけど、余裕がなくなるとイラつくということを認識していなかったので今後は気を付けていきたいと思う。
仕事も重視してなかったので、まさか仕事がストレスだったとは!! っていう感じであった。仕事で頭を使うのがよくなくて、趣味に知能を使うことができなかった。それでも無理して趣味に頭を使うと了見が狭くなり、イライラするといった状況であった。思考の質も悪くなっていたため、読み方も出力されるものも悪くなっていた。これまでならば気付けることに気付けなかったり、根気よく説明できなくなっていたり、資料集めるのに力尽きることが多くなったりと最悪だったと思う。
2020年の春あたりからチビチビ改善はしていたんだけど、今年の6月あたりにこれはかなり気合を入れないとダメだと気付き、まずは冷蔵庫を確保して仕事に使える知性を増やした上で、仕方ないから良くするかみたいな姿勢を改めてわりと一所懸命に仕事したら先週あたりにだいだい落ち着いた。肉体と知能の衰えも感じていて、このあたりも改善が必要なんだけど、あんまり一度にやっちゃうとそれはそれでストレスなので、当面は趣味で遊ぼうと思っている。
精神が落ち着いてきたので昨年から今までの読書メモを確認したら、それなりには調べていたようでなぜあんなにイライラしていたのかよく分からない感じだった。昨年に賞にノミネートしてもらったけど受賞できなかったことで、趣味を続ける上で賞をもらっていたほうが便利そうと思うようになっていて、資料もほぼ揃ったことだしこれから徐々にまとめていってなんかの賞が欲しい気もしているが、どんどんマイナーな領域に進んでいる気もしていて、こんなものに誰が興味を持つのかっていう雰囲気もある。なんにしろ幸せな趣味には心の平穏が重要なので、平穏に暮していきたい。
ごちゃごちゃ書いてきたけど、コロナ禍とかニューノーマルに関係ないじゃんって思った人もいるかもしれない。しかし生活にテンプレートなんてものはなく、各種媒体で紹介されている新しい生活スタイルみたいなものはあんまり役に立たないと思う。結局のところ自分の生活は自分で作るしかない。
生きていると色々な問題が発生するけど、自分が認識している部分とは別の場所が原因だったっていうのは私にはあまりない経験だった。気付くのが遅くなり時間を無駄にしたのは悪かったけど、とりあえず解決して良かった良かったといった感じである。