山下泰平の趣味の方法

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ドラム式洗濯乾燥機を4年ほど使った雑感

ドラム式洗濯乾燥機は使い方や性格にもよるが便利だと思う

ドラム式洗濯乾燥機を4年ほど使った。色々と理解が深まったので、メモとして残しておくことにする。

買う前に考えたこと

値段が高いことと設置が面倒くさいこともあり、かなり慎重に調査した。だいたい以下のようなことを考えていた。

乾燥容量を基準にする

ドラム式洗濯乾燥機を導入する理由は干す作業を排除するためだったので、乾燥容量を基準にすることにした。洗濯・脱水容量は 10kg だろうと 100kg でもどうでもよくて、乾燥容量だけに注目する。東芝の製品が 7kg でデカいのでそれを選ぶみたいな感じであった。

洗濯を洗濯機に委ね服を洗濯機に合わせる

洗濯を洗濯機に委ねるといった決心をした。面倒くさいからドラム式洗濯乾燥機を導入するわけで、洗濯の時にゴチャゴチャ考えたら意味がない。理想は洗濯機に最適化された服で生活することだと思う。シワになりやすい服があると、そいつに合せて脱水の段階で洗濯機を止めてシワになる服を出して……といったプロセスが必要となる。シワになりやすい服は足手まといくらいの認識で生きていくのが良くて、とにかくシワになる服を排除していきたいものだが、洗ってみるまで分からないとかもあってなかなか難しい。

シワ以外にもホコリが出にくい服とか色々ありそうなんだけど、私が服に興味がなさすぎるため、このあたりはよく分かってない。なんとなくナイロンっぽいのが入ってたらいいだろとかそういう感じの雑さである。

汚れ落ちに関しては考えない

ドラム式洗濯乾燥機は汚れが落ちにくいみたいな話もあるんだけど、普通に生活している人は問題ないと思う。油汚れがつきやすい仕事してたり、子供いたりしたら別なんだろうけど、その辺は私の場合は問題なしだと考えた。

乾燥はヒートポンプ式にものにした

注意しないといけないのは乾燥の方式で、ヒートポンプ式一択とした。とにかくヒートポンプのやつを選んだほうが良いと思うくらいに、乾燥の方式は大事なので買う前にちゃんと調べたほうが良いと思う。ふとした折に誰かが判断ミスってヒートポンプじゃないドラム式洗濯乾燥機を買ってないか心配でおちおち生活できないといった雰囲気もあって、ヒートポンプじゃないドラム式洗濯乾燥機を生産しないで欲しい。

ちなみにこれは購入当初に考えたことで、今はまた乾燥機能の状況が変っているかもしれない。

メンテについて

ドラム式洗濯乾燥機は壊れやすいというイメージがあったので、メンテについてもあらかじめ調べておいた。構造上ホコリが絶対に出るので使うたびに軽く掃除、一ヶ月に一回は安目のクリーナーで洗濯槽を洗浄した後で、ちょっと本格的にホコリを除去するといったルールを作っておいた。

設置について

ドラム式洗濯乾燥機は大きすぎて設置できないことがあるので、事前に調査してもらうサービスを利用した。お金はかかるけど安心感はあった。

買った後で分かったこと

だいたい考えていた通りであった

予想していた感じで使えた。

かさ上げしておけば良かった

ドラム式洗濯乾燥機のかさ上げ台を導入しなかったのは大きなミスであった。排水口の掃除がやりにくい。ただかさ上げしたことによって発生するトラブルについても考えると色々難しいところだと思う。仕方ないのでパイプクリーナーとしても機能する洗剤『緑の魔女』を使ったりしている。

ルーチンで掃除するのは良かった

思ってた以上にゴミみたいなものがたまる。構造上、掃除を怠ると乾燥時間が遲くなったり臭いが出たりしそうな気がするが、怠ったことがないので真相は不明である。色々な場所でドラム式洗濯乾燥機のトラブルを見聞きするけど、全く問題なく動いているのはメンテのおかげだと思うことにしている。

音について

騒音がヤバいんじゃないかと思ってたけど普通だった。こちらはメーカーやら設置の状態、家の構造なんかによって変ってくると思う。引越する時にチェックしなくてはと思っている。

買わないと分からなかったことがあった

東芝の洗濯機はボタンが貧弱で、押したんだか押してないんだか分からないみたいな特徴があった。通販で購入すると、こういった細かいところは分からない。ただボタンの押し心地にまで配慮した製品はなかなか売られていないので、妥協すべき点としても良いかなといったところであった。

習慣と不便さを混ぜない

洗濯の途中で追加の洗濯物が入れられないとか、乾燥に時間がかかるとか、そういった使い勝手の悪さのように思える点があったのだが、思えるだけで問題ではなかった。二日に一度絶対に洗う、追加で出た洗濯は次回に回すと決めてしまえばそれで問題ない。不便に思えることが本当に不便なのか、あるいはこれまでの行動に起因する意味のない習慣なのか判断をする必要があると思う。

最低限の思考をする

天気の悪い日だけ乾燥機能を使うだとかの、判断が必要になり複雑になるようなことはしないようにしている。中には電気代がかかるから乾燥機能を使わないみたいな人もいるっぽいんだけど、乾燥機能を実現するために数万円とスペースを使っているのだから、異常にコスパの悪い使用方法に感じる。

もっというと洗濯が趣味の人もいて、そういう人が洗濯を丁寧にコントロールしたいと思うのであれば、ドラム式洗濯乾燥機はあまり良い機械ではないような気がしないでもない。人によっては二槽式の洗濯機のほうが満足感が高いケースもありそうだ。ドラム式洗濯乾燥機より、洗濯機と別にガス乾燥を用意したほうが良いって人もいて、結局のところ自分に適したものを選べるかどうかなんだと思う。

さらに色々と考えていくと、洗濯を楽にする様々な要素があって、例えば在宅で仕事をする一人暮らしの人で、シワとかどうでもいいって人なら20分くらいで洗濯が終る製品を購入し、紐とかハンモックとかに洗い終った服を放り投げるとかのほうが楽だと思う。実際に私はそういう生活をしていたことがあって、楽さだけでいうとドラム式洗濯乾燥機より上だった。ただタオルが紙みたいになるといった弱点があって、そのあたりは個々人がどのあたりに重点を置くかだと思う。

ほとんど買い物に失敗しなくなったけど

最近はほとんど買い物に失敗しなくなった。個人的には次のようなことを検討し、商品を選んでいる。

  • 自分がどういう機能を求めているのか
  • 手間はどの程度なのか
  • 今の技術水準がどうなっているのか

ドラム式洗濯乾燥機を買うとかそういうぼんやりしたものではなくて、自分がどういう機能を求めているのか分析してから購入すると良いと思う。私の場合は干して乾かすというプロセスを排除しつつ、もう少しタオルの触り心地を向上させたいとかいう感じだった。あと年齢も年齢なのであまりにシワシワの服を着てると異常者みたいに見えるといった状況も回避したかった。

手間がどの程度なのか予測しておくのも重要だと思う。機能が向上したとしても、使用する際の手間が増えると使わなくなる可能性が高くなるので、そういうものも選択しないようにしている。楽しい面倒くささは良いけど、苦痛な面倒くささは避けるようにすると快適に生活できる。

技術水準っていうのは、例えばだけど天板の分厚さ 1mm で、長さ奥行きは4メートル、脚が4つのテーブルが欲しいと思ったとして、そういう製品は世の中に存在していない。そういう形をした物質は作れるけど、机としての機能を果し得るだけの強度を持った素材が今のところない。ないのものは仕方ないんだから、今あるものから選ぶとかそういう感じになる。

こういうことを考えるのは面倒くさいんだけど、生活は自分が所有するもので、自分に最適な選択は自分にしかできないんだから仕方ない。生活も仕事もコントロールできない部分が増えれば増えるほど不快な要素が増えてくるわけで、お互いになるべくストレスが増えないように面倒くさくても考えるようにしていきたいものです。