山下泰平の趣味の方法

これは趣味について考えるブログです

家事のブレークスルー

自分の行動を解説しつつ褒め称えると家事が上手くなる

私は家事をそこそこするんだけど、自分で自分を褒め称える活動を始めたことで、一気に家事が上達したような気がする。

自分で自分を褒め称えるっていうのがどういうことなのか解説するとそのままで『トイレの掃除道具を流せるシートとスプレーボトルに入れた薄めた中性洗剤、スクラビングバブルで構成している俺効率的』とか『風呂にバスタブクレンジングをスプレーし60秒待つ間に洗面所の鏡をサッと掃除する俺最高』など、自分の行動を解説しつつ褒め称えるといった行為である。別に声に出してもいいけど、頭がおかしい人間だと思われる可能性があるので、私は心の中で自分を褒め称えている。

自分を褒め称えることで、気持が盛り上がるのはもちろんだけど、言語化することで家事の構造をより鮮明に意識できるようになった気がする。家事への理解度が低いと『ドアノブを拭く俺』『ゴミ捨てする俺』などのショボい褒め方しかできない。例えば『ショウガとニンニクを炒め香を出しつつ茹でた豆腐を盛り付けする皿に取り上げ皿の温度を上げつつ洗い物を減らす格好良い俺が作る麻婆豆腐』など考えるためには、温かいものをのせる皿の温度は上げると良いと認識し、洗い物を減らすとメリットが多いなどといったことを知っていなくてはならない。

馬鹿馬鹿しいけどやってるうちにハマって面白くなってきたら最高で、より良く褒めるためにはどうすればいいのかッ!! とか考えるようになってくる。良く褒めるための最高の方法は家事を良くすることで"風呂掃除 効率化"みたいな感じで検索するようになる。どんどん家事への理解度が深まってきて、最初に出した褒め称えの事例でトイレと風呂場を別に掃除しているように書いたけど、両方ともに待ち時間が発生する掃除箇所なので、私は風呂場とトイレは一セットで考えているなどといった面倒くさいことを考えるようになってくる。『お掃除ロボットのスイッチを入れた後にターンをし買い物に出掛ける俺、もちろん冷蔵庫の中身は把握済み』『ガスコンロのパーツを外しマジックリンをつけている間に換気扇の表面部分の汚れを拭き取った流れでガスコンロ本体の汚れを拭き取り、ガスコンロのパーツの洗剤を洗い流しキッチンまわりの掃除を概ね終える俺ッ!』『料理をしつつ食卓を徐々に片付けていき冷たいものは冷たく温かいものは温かく出せるよう調理する順番も考える俺が朝にから水に付けてもどしておいた干し椎茸を冷蔵庫から出しす』みたいなことを続けているうちに、だんだん飽きてきて解説するの止めてしまうんだけど、その頃にはわりと家事が効率化されているはずなので、家事で大変みたいな感じではなくなっている気がする。

私は基本的に健康に楽しく生きていられたらなんでもいいっていう感じなので、完璧に生活してるわけでもない。ただ家事とか面倒くさいだけって認識が、家事を効率化したりシステム化するのは楽しいし、家事自体も嫌なものではなくたまに楽しいっていう感じになってきていて、そうなった要因のひとつが自分の行動を解説しつつ褒め称えることだったんだと思う。