山下泰平の趣味の方法

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M1 Mac に移行した

移行しました

M1 の Mac に移行した。

CPU のアーキテクチャも変ってるんだけど、これまで使っていた macOS の Mojave と Big Sur でも違いがものすごくある。32bit アプリ使えないとか色々な困惑があり、ここ7年で一番に大きな作業環境の変更となった。

動くかどうか心配していたり、移行どうするのか考えてたのは下みたいな感じであった。

kindai.rb は普通に動いた

github.com

kindai.rb が必要とするライブラリのアーキテクチャーが違うやつだと動かないので、別々にインストールとかした。私は gem? とか意味不明だけど動かせたので、頑張ったらイケると思う。Docker のほうは試していない。

Preview.app はかなり良くなっていた。

Preview.app で国立国会図書館デジタルコレクションの画像ファイルを1000枚くらい同時に開くみたいな使い方をしているんだけど、全く問題ない。連番ファイルの順番がグチャグチャになる問題は相変わらず、こういう感じにしたら良いと思う。

cocolog-nifty.hatenablog.com

EPWING 関連

動くかどうか心配していた EPWING 辞書を検索する環境は、普通に make したら M1 ネイティブで動いた。

green.ribbon.to

ikazuhiro.s206.xrea.com

これまで emacs.app だと lookup の描画が遅すぎて x11 版の emacs を使っていた。しかし M1 使ってる Mac x11 版と遜色のない速度で動いている。ビットマップフォントじゃなくなったけど、こちらもだんだん慣れてきた。私は20年くらい x11 版の emacs を使い続けていて、普通の emacs と呼んでいた。

とうとう普通の emacs から emacs.app に移行するっていう感じである。

azur.app

www.voyager.co.jp

azur.app 文字を縦で表示できるHTMLビューアで文章の推敲に使っていた。これを作っているメーカーのビューアは使いやすい。なんだかんだで大学生の頃から24年くらい使い続けていた。今も不満はないんだけど azur は 32bitのアプリなので今後は使うことは出来ない。そんなわけで EPUB に書き出しして、オープンソースのビューアで推敲することにした。面倒くさかったけど EPUB を生成するスクリプトを作るついでに、戸沢雪姫を kindle 本にできたのは良かったと思う。

EPUB のビューワーは今のところ Bibi が良い感じだと思う。

bibi.epub.link

個人的な希望なんだけどパソコンで読書するためのソフトは、Space で進む、Shift + Space で戻る操作ができるようにしておいて欲しい。Space は一番良いところに置かれているデカいキーなので押し間違えることもない。矢印キーみたいなチビっこいのでページ移動するのは好ましくないような気がしている。bibi も Space で戻ったり進んだりできないので、Karabiner-Elements で対応している。

以上のように色々と変更があったけど、使っていたソフトウェアを変えることに寂しさのような感情が発生するとは思わなかった。なんだこれはって感じである。

こうしておけば良かったこと

その他のなにがどうだとかに関しては、色々詳しい人が書いてくれているので置いておくとして、作業環境を移行する時にこうしたらスムーズだったよなというような感じのことを思ったのでメモしておく。

  • 最初に Shell の設定を済ませておく(今使ってる設定ファイルをコピーするだけでもいい)
  • 次にエディタの環境を作ってメモを取りながらやる
  • 他のユーザーが動作させてる事例がないなら諦める(オッさんになって根気がなくなってることを自覚する)

当たり前なんだけど環境を作るための環境を先に作っておいたほうが楽だという感じだと思う。次にメモを取れる環境を作って、作業の履歴みたいなのを残しておくと安心感がでる。その後で細かい作業する。以前はずっとそういう感じでやってたんだけど、今回は脳が劣化してきていて面倒くさいが先にたち、ダラダラした雰囲気になった。次回の変更時にはキビキビできるようにしたい。

色々な変更を一回でやるのは大変

最近の macOS のアップデートするとろくでもないことになるので、ずっと Mojave 使ってたんだけど、色々と変ってて地獄みたいだった。とにかく思ったのが根気がなくなってきていることで、アップデート面倒くさいとかホザいて放置してたら次の大幅な変更が起きた時には、もう移行作業とか無理になってる可能性がある。我慢してアップデートしながら使っていく必要があると思った。

買いかえて良かったのかっていうと、ハードウェアの外見とか大きさは微妙だと思う。これまで使っていた MacBook 12inch と比べると MacBook Pro 13inch は重くてデカい。作業の場所を変えるのが2倍くらいダルくなった。なんでこんなに重くてデカく感じるのか意味不明なんだけど、職場で使っている ThinkPad X390 より小さいはずなのにデカく感じる。マジに意味不明で不気味。

スピーカーから出る音は良くなっている。あとまた5年くらいは環境を維持できるのかっていう安心感が得られたことと、5倍ほど速くなっているのは良かった。

若者はすごい

全く話は変わるんだけど、わりと身近にいる、とあるものを作っている若者が Windows から Mac に買い替えたんだけど平気の平座で、とにかくすごかった。Mac どうッスかねって聞かれたので OS も CPU も変わるし、ほとんどのソフトはベータ版だし、今使ってるソフトは M1 にネイティブに対応していないから、別のものに移行しないといけないよって話したら、それじゃ Windows 売って Mac 買うッスって言い出して、こいつ1mm も話を聞いてないし頭大丈夫かって感じだったんだけど、今は普通に M1 Mac で作業をしている。ついでに液晶フィルムのお勧めを聞かれたんだけど、「エナジー」とかそういう感じの商品名のやつが良かった記憶があって、アマゾンで検索したら偶然出てきた『極』という文字が入った商品を見て「極みってことは極まってるってことだからこれ買う」と言い出し、こいつマジスゲーなってなった。

若者っていうか個人の資質の問題なんだろうけど、どうなるか分からない場所にアラヨットみたいな感じで突っ込む姿を見ると、とにかくすごいってなってしまい、俺も事前に調査せずに M1 Mac を買ったという感じだった。しかし実際に移行作業をしてみたら、本格的に超絶面倒くさかった。若者がいなくて事前に調査してたら、金払ってこんな面倒くさい目にあうのは真っ平御免みたいになってた気がするので、結果的には良かった。

もう M1 とか全く関係ない話になっちゃうけど、年齢を重ねると同じような行動や思考をしてしまいがちなので、他人の行動や思考をそのまま真似して、どういう結果になるか実験するっていうのはなかなか良いと思う。一昨年くらいからこれをやってて、ミスったり上手くいったりする。自分の行動様式ではないので、変な経験になったりして、結果的に自分の思考が拡張された縮小したりりする。なかなか面白いので今後も続けていきたいわけだが、それはそうとしてそういえば液晶フィルムの商品名ですけど、「エナジー」じゃなくて「パワー」でした。