最近は世の中が、敬語というか丁寧語を止めようという流れになっている。敬語使うのは効率的ではないし、丁寧語も面倒くさい。日本語を習得しようとしている外国の人々も敬語や丁寧語に困っている。もうすぐオリンピックなので大問題になっています。もう平成も終るし丁寧語も敬語も終らしてもいいんじゃないのみたいな人が増えている。すでに私の周囲では私以外の人しか敬語を使っていないことからも、その機運の高まりを日々感じている次第であります。
敬語や丁寧語を廃止するとどうなるのか? 例えばこれまでは、偉い人に物を頼まれた場合に「それをするのは止めておきたいです。技術的な問題とかではなくて俺が嫌だからです」みたいな受け答えをしていたのを「え?嫌だけど」と答えることができる。3回くらい頼まれたら頼まれ続けるの逆にウザいので「そんじゃ今日限定でするわ」みたいに答える。この様にして気さくな社内環境を徐々に構築している。
難しいのは敬語使わないと怒るような雰囲気がある人で、そういう場合は敬語や丁寧語を使いながら、所々で独り言っぽく「そういう気分じゃねえなー」とか「面倒クセー」などと挟む。あと勢いで「うん」とか「まあそんなもんだろ」などと連発すると、向うもつられて敬語や丁寧語を廃止する。あと忙しそうにしてる時に、「おッ忙しそうだな」みたいに声をかけると、ビックリしてありがとうございますみたいな返事する人もいて面白すぎる。
もちろんいきなり廃止すると怒られるため、徐々に敬語と丁寧語を減らし続けて数ヶ月、粘り強い精神力が必要である。敬語や丁寧語を廃止するためには大変な苦労があるんだけど、偉そうにしてる人と敬語を回避して会話する方法を考えていると無限に時間を消費できて最高の気分になる。今日も獲物を探し私は一人社内を徘徊しているわけだけが、結局のところ暇だからこんなことをしているんだと思う。俺が遊んで俺が人生を浪費してるだけなんで全く問題ないんだけど、しかし CEO のみなさん、もしもあなたの会社が、敬語と丁寧語を止めるため虎視眈々と役員を狙い続ける社員(カス)で溢れてしまったらどうだろうか? アホみたいな顔した奴らが仕事もせず社内をウロウロして目障りだし、雑な口調で話し掛けられて腹立つし株価も下り続けて大変なことになる。こんなことになる前になんとか暇人を阻止しないといけない。
そもそも暇人は暇である。だからなにか適当な読み物でも渡しとけば、暇人も敬語丁寧語回避に勤しむのを止めるんだろうけど、いざお勧めの本を紹介しようとすると迷うよな。内容が難しすぎると読まないし、柔らかすぎるとすぐ読み終るし、経営者目線でいうと社員(暇人)の知見が広まるようなものがいいよな。一体そんな本があるのかッ!!!って苦悩をしていたところ文学史というマイナーカテゴリーで一位の本が偶然にも目に入り、良い書物を見付けることができました。
漱石・鴎外を人気で圧倒した、大衆向け読み物〈明治娯楽物語〉の世界を案内する書籍で、敬語とか丁寧語を超越して殺害してくる粗雑な明治娯楽物語の主人公が大量に紹介されていて最高だと思う。題名は「「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本」で、おまけにまとめ買いで日用品等が30%OFF になるから経費の削減になりますね。こんな良い本を一体全体誰が書いたんだッ!!!!!!!! って驚いているところですけど、そういえば書いたの私でした。
「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本
- 作者: 山下泰平
- 出版社/メーカー: 柏書房
- 発売日: 2019/04/26
- メディア: 単行本
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なんだよこれって本の宣伝用に書かれた文章で実際に敬語と丁寧語の廃止してるわけじゃないのかって思った人もいると思うんだけど、俺はマジで職場で敬語と丁寧語を廃止しつつある。これは俺の社会実験なんだ誰も俺を止めることはできんぞ!!!!!! というわけで今日もサンキュー!!!