最近はいろいろと止めるという実験をしている。物事を止めるのはなかなか難しいんだけど、私は難しいこととか面倒なこととか辛いことは大嫌いなんで、だから努力せずに止める方法を考えている。
いろいろしてるうちにだんだんコツが分ってきて、常識に従えばだいたいのことは努力せずに止めることができるということが判明した。
私はこれを常識メソッドと名付けました。
というわけで今日は常識メソッドを使い酒を止めます。
今回の手法の対象となる人は意思薄弱で無駄に酒飲んでいるけどギリまだアル中ではない普通の人体の人間です。
- 空き缶が増えるので酒を止める
- 常識メソッドとはなにか?
- まずはビールを飲もう
- 人間の味覚と感覚は雑
- 実際にするとどうなるのか?
- 成功のコツ
- 美味いビールテイスト飲料
- もうひとつのメリット
- 最後に注意点
空き缶が増えるので酒を止める
今年は猛暑なんだけど、私の家にはクーラーがない。だから室内がメチャ暑い。なにもする気にならない。ビール飲むことくらいしかすることない。
というわけで最近の私は常にビールを飲んでいる。もちろん他の酒も飲みます。酒は美味いし、飲むと気分良くなる。
しかし常にビールを飲んでると、かなりの空き缶が発生してゴミ捨てがダルい。あと水分の取りすぎて身体を壊してしまうかもしれない。そんなわけで酒を減らそうと思ったんだけど、生物には酒を少し飲むともっと酒を飲みたくなるという性質がある。うまい物を見ると菊正が欲しくなり、菊正を飲むとうまい物が食いたくなる。どうしていいのか分からない。
そんな逆境の中で私は禁酒することにしたんだけど、1日で禁酒に成功した。なぜすんなりと酒を止めることが出来たのかというと、常識メソッドを使ったからである。
常識メソッドとはなにか?
常識メソッドを一言で解説してしまうと、常識を突破するのは困難だという事実を活用し、常識で様々な問題を解決するという技法である。
例えば外出する際には、服を着て玄関から出るという常識がある。この常識を打ち破るためには、全裸で屋根をブッ壊して外出するしかないが、一般人では実行することは不可能である。ものすごい頑張ったら出来るかもしれないけど、するメリットがない。だからみんなが、常識に従って服を着て玄関から外出している。
以上のことから分かるように、常識を突破するのは実に困難である。だから常識に従って止めたいことを止めてしまえばよろしい。それでも納得できない人は以下のエントリで常識の強さを知って欲しい。
この常識メソッドを禁酒に落とし込むと以下のようになる。
まずはビールを飲もう
常識メソッドで酒を止めるために、まずビールが好きになる必要がある。焼酎とかウィスキーとかいろんな酒があるけど、とにかくビールを飲む。なぜビールなのかは後に分かるので、とにかく1週間くらいずっとビールを飲む。
次にアルコールで薄ら馬鹿になった脳味噌で、酒を止めるための方法を常識で考えますと、普通の人は3Lくらい食物を食べたり水分を飲んだりすると、腹が気持悪くなるという常識を発見する。だから酒のかわりに3Lくらい水分を飲んだら、酒が飲めなくなり禁酒が完成する。
人によっては3Lじゃなくて5Lかもしれないけど、それくらいのことは自分で考えてください。そこまで面倒は見れない。お前の胃袋次第だからな。俺に分かるわけねぇだろ医者にでも聞け。とにかくみなさんが自分の胃袋の限界を知っているという前提で、お話を続けていきます。
次に胃袋へ、酒以外の水分を限界ギリギリまで詰め込む。胃袋に酒以外の水分をギリギリまで詰め込まれた状態で、さらに3Lビールを飲むためには強靭な胃袋が必要で、そんなことは選び抜かれた人外の存在にしかできない。
これで人間ならば禁酒が完成する。
ところが実行しようとすると、ひとつの困難にブチ当る。酒じゃない水分を大量に飲まねばならないという問題である。
人間の味覚と感覚は雑
酒じゃない水分を大量に飲まねばならないという問題すら、常識で考えれば乗り越えることができる。
まず人間という生物は単純に作られていて、種類があると嬉しい。だから飲物の種類をジャンジャン増やす。幸いにも清涼飲料水は大量に販売されているので、種類を集めるのには苦労しない。
ところがまたもや問題発生で、酒が飲みたい人は清涼飲料水ではなく酒が欲しい。あーどうしたらいいのかなーってなると思うんだけど、ここで飲み続けたビールが活きてくる。
ビールは酒類の中で最もノンアルコールの類似品が多く発売されている。これはビールテイスト飲料(ノンアルコールビール)と呼ばれるもので、それを飲めばビールっぽい味がする。
ビールテイスト飲料とビールは違う味だけど、人間の味覚というものは思いの外に雑である。例えばステーキから石鹸の臭いがしていると、肉自体がどんなに美味くとも食べることができなくなる。逆に石鹸からステーキの匂いがしていると、石鹸で手を洗いたくなくなる。このように人間というものは雑でバカです。
ビールテイスト飲料飲んで『これはビールじゃない』とかしたり顔で語る人間もいるんだろうけど、ビールじゃねぇんだから当り前だろが、違うんだから違うに決ってんだよわざわざ発話するほどのことか常識で考えろというわけで、常識で考えますとビールテイスト飲料はビールとは違うけど、なんとなく似ている。それで飲んでるとビールを飲んだ気分になり、パブロフの犬的な効果で酔ったような気分になる。
同じものばかり飲んでいると飽きてくるけど、様々な種類のビールテイスト飲料を大量に購入すると、味が変るからいつまでも飲める。
実際にするとどうなるのか?
これを実際にするとどうなるのかというと、最初は面白がってビールテイスト飲料を飲んでるんだけど、ビールテイスト飲料は変な味がする。
ぶっちゃけビールテイスト飲料というものはクソ不味い炭酸水です。だったら炭酸水でいいじゃんってわけで、そのうち誰もが炭酸水を飲むようになる。ビールテイスト飲料よりも、炭酸水のほうが絶対に美味い。
炭酸水は味がなくてシュワシュワする。それで大量に飲むと腹がタプンタプンになるから、飯もあんまり食べることができない。もちろんビールとかいらない。
つか炭酸水も泡がブクブク出てくるだけの子供騙しだし、もう麦茶でいいよなってなって、最終的に水に辿り着いてしまい、禁酒が完成してしまう。
成功のコツ
この方法には成功させるコツがいくつかある。
- 1%以下のアルコール入ってるのあるけど美味けりゃ気にしない
- ケチケチしないで飲みきれないくらいのビールテイスト飲料を買う
- 同じの飲んでると飽きてくるのでいくつか種類を揃えとく
とにかくケチらないのがコツで飲めねぇよくらいの量を用意しておこう。
とにかくあんまり真面目に止めようとか思わないほうがいいな。1%以下でも5本飲んだら普通のビール飲むのと同じじゃんって思うかもしれないけど、普通のビール5本飲むよりマシとかそういう態度で良い。面白がってツマミとか作りながらずっとビアティスト飲料を飲み続けてるうちに、やがて眠くなってきて寝て起きたら禁酒できてたみたいな感じで十分だと思う。俺も昨日は禁酒したけど今日は酒飲むし酒飲みたくない時は酒飲まないみたいな雰囲気で生きていきたい。
これは意思が弱い人向けの禁酒の方法で、意思が強い人には1927年に考案された超越禁酒法が失敗したら死ぬけどオススメです。
美味いビールテイスト飲料
昔のビールテイスト飲料はトマトとか大豆の出来損ないみたいな味して不味かったけど、今はそれなりだと思う。ずっと飲んでると出来損ない風味してくるけど、種類変えると出来損ないっぽい味が消える。
写真の掲載されてるのはヤマヤで売ってる。
いろいろ飲んだ中で一番安定した味がするビールテイスト飲料は、ブローリープレミアムラガーだった。
こっちはリカーマウンテンで売ってた。探すの面倒くさい人は割高だけど通販で買うのもありだと思う。
ブローリー プレミアムラガー (355ml×24本) × 3箱
- 出版社/メーカー: (株)ドウシシャ
- メディア: その他
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他にもいろいろあるんだろうけど、あんまり高いと常識で考えて同じ値段ならビール買ったらいいだろみたいになるので注意しましょう。
所詮はビアティスト飲料だから、過度の期待しないほうが良い。最終的には麦茶のが美味いみたいになると思う。日本製のは法律との兼ね合いとかあって、ビールっぽくするの難しい上にちょっと高い。でも健康に良い製品作って頑張ってるし、好きな人は好きな味かもしれない。
もうひとつのメリット
ビアティスト飲料はビール飲んでる気分になるけど、ビールは飲んでない。だから頭はわりとクリアです。しかし条件反射というものは恐しいもので、ビールっぽい味がするから気分は良くなる。
つまりビアティスト飲料を飲みながら作業すると、気分が良い上に脳がクリアといった最高の状態を作ることができます。私は酒飲みながら本を読むの好きだけど、ビアティスト飲料のほうが読書に向いていると思う。そういえばビアティスト飲料にピッタリの読み物あったんだけどあれなんだっけかな? 温暖冬季気候みたいな名前のやつなんだけど、講暖?冬気本? あー講談速記本かーというわけで講談速記本を読みましょう。
最後に注意点
これは私が常識によって考え出した方法で、ほとんどの人は禁酒に成功すると思うんだけど、アルコール依存症の人には微妙です。アルコール依存症の人は病院へ行ったほうが良いです。
アル中じゃない人で酒を止めたい人は、なかなか面白いので試してみてください。