山下泰平の趣味の方法

これは趣味について考えるブログです

木の根っこの切れっ端扱いできるスマートフォンは iPhone 並みの革命だった

水陸どこでも明治の書籍を読める環境を作るため、丈夫なスマホを購入してわりと長く使っている。

大量の電子書籍をスマートフォンで快適に読む

選んだのは TORQUE G01 っていうスマートフォンで、性能はあまりよくない。電話アプリは強制終了するし、写真などはゴミみたいだ。

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作例

なぜか勝手にSIMカードが飛び出していることもあるし、手袋したまま操作機能はまともに動かない。純粋に現代のスマートフォンとして見ると、かなりデキの悪い製品だと思う。

しかし TORQUE G01 には iPhone3G と同じくらいの革命感があった。

始めて手にした iPhone は、本当のインターネットを持ち歩けるディバイスで、毎月何千円も払ってんだからこれがあたり前だよなという感じで革命的だった。

TORQUE G01 は電子機器も、木の根っこの切れっ端扱いしていいのかという意味で革命的だ。

スマホというのは基本的に壊れるもので、気を配りながら使わなくてはならない。スマホだけじゃなくて基本的に電子機器は全部そういう性質の製品だ。

TORQUE G01 も電化製品なのだが、丈夫で防水という特徴を持っている。古くなってきたこともあり、どんどん扱いが雑になっていく。今では木の根っこの切れっ端くらいの扱いをしている。

木の根っこの切れっ端だから水の中にも入れるし、手に持って風呂にもはいる。鞄の中だろうがポケットだろうがどこにでも入れるし地面にも落す。公園とかでザラザラのコンクリートの上にも置く。木の根っこの切れっ端だからそれくらいはする。それでも普通には動いている。流石にコンクリートに向って叩き付ければ壊れそうだけど、木の根っこの切れっ端をコンクリートに叩き付けるのは意図的に破壊する時くらいなのだから壊れるのが正解だ。

これまで色々と電化製品を扱ってきたけど、これほど雑に扱い一応は動いているものというのは TORQUE G01 が初めてだ。で、使っていると分かるのが、今までいかに電化製品に対して気を使ってきたかということである。iPhone も使っているうちどんどん雑になってきて、鞄の中で鍵やら水筒やらとミックスさせながら移動したりするようになるけれど、そのうちブッ壊れてしまう。自分が悪いんだけど、壊れるとやっぱり嫌な気持になる。TORQUE G01 ならそういうことにはならない。

木の根っこの切れっ端は丈夫だけど便利ではない。TORQUE G01 は丈夫で便利、この差は大きい。便利な木の根っこの切れっ端マジ便利である。すでに普通のスマホを使えない身体になっている。

ところが残念なことに TORQUE G01 はデキが悪い。デキの良いスマホを作るメーカーは、なぜか木の根っこの切れっ端みたいなスマホを作らない。それじゃ我慢して TORQUE G01 使い続ければいいじゃんって話になってくるんだけど、日々扱いが雑になってきていてそのうち消毒のために煮込んだりすると思う。

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煮込んで壊れるか壊れないか、やってみないと分からないが多分壊れてしまうと思う。俺が煮込んでしまう前に、デキの良いスマホを作るメーカーに木の根っこの切れっ端みたいなスマホを作って欲しい。使えば分かるけど本当に革命的で、スマホを一回使っちゃうとそれ以前に戻れなくなっちゃうように、私も木の根っこの切れっ端以前に戻ることが出来ない。

au TORQUE G01 KYY24 [ブラック] 白ロム

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