使い捨ての趣味とは、一週間くらいで終る小さな趣味である。
これは幾つでも作ることが出来るし、少し楽しくてすぐに終る。趣味のトレーニングとしても最高だ。だから本日は使い捨ての趣味を紹介する。
コツとしては短期間で同じことを何度もすることで、一挙にスキルが向上するため楽しい。ただし飽きるのも早い。それがまた良い。
あと一般的に見て高い水準を目指さないこと、自分が満足すればそれで良い程度でやる。あんまり一所懸命にやると、疲れてしまうので、使い捨ての趣味で遊ぶ気がなくなってしまう。
今回具体例として挙げるのは、お好み焼き作りである。
これが趣味となったのは些細なことがきっかけで、久々に使う鉄製のフライパンと、キャンプ用のバーナーでお好み焼きを作ったら、失敗した。失敗したままでは気分が悪いので、私はキャンプ用のバーナーと鉄製のフライパンでお好み焼きを美しく作ることを趣味とすることにした。
これが趣味なのかどうかというのは、微妙な線なんだけど、趣味だと思い込めばなんだって趣味になる。細かいことは気にしてはならない。とにかく使い捨ての趣味を作って、 積極的に遊んでいく。
この趣味をどうやって進めていくのかというと、失敗したお好み焼きを撮影し、失敗したお好み焼きを食べながら失敗した理由を考える。ぶっちゃけた話をすると、ホットプレートかテフロンフライパンを買えば全ては解決する。しかしそれだと趣味が終わりつまらなくて損をする。今の条件でなんとかするという条件を付けることで、趣味を面白くしていく。
お好み焼きに限らず、制限を加えると物事は面白くなる。制限するってのは、どういうことなのか説明すると、買えば済むものを買わずになんとかするだとか、使えば楽になるものを使わずになんとかするだとか、やりたいことをやらないだとかです。定期的に流行するミニマリストとかと、少しだけ似てるかもしれない。
ところでなんで私はキャンプ用のバーナーを使っているのか?! ガスコンロが壊れたからです。新調するのが面倒だから、家にあったキャンプ用のバーナーを使っている。
こういう製品は毎日使うように作られてない気がする。すごく汚いし実に不便なんだけど、強引に毎日使うことによって生活の苦悩に広がりが出て面白みが出てくる。実によろしい。
それで次に掲載する写真が、失敗したお好み焼きです。
日本人は謙遜大好きだから失敗したとはいえ、そこそこの出来だったりするけど、これは正真正銘の失敗である。
この写真を眺めて思い付いた問題点は、下記の三点となる。
- ダシ入れすぎ
- 牛肉赤身を使っている
- そもそもフライパンが良くない
こういった問題点を改善するのは面倒くさいので、火加減で対処すると見事なお好み焼きが完成しない。
仕方ないので改善することにして、牛肉の赤身はまだ残ってるのでムシることとして、ダシも入ってたほうが好きなので問題から目を反らし、フライパン方面でなんとかする。
長期間使ってなかったので、フライパンの状態が悪い。だからメンテナンスをする。その結果が次の写真。
テカりすぎて意味が分からないと思うけど、これが鉄フライパンの表面です。磨き上げた表面を見ると実に見事で、この状態でお好み焼きを作ると見事に失敗する。
普通だとこれで飽きてしまうんだけど、私はこの作業を趣味として認識している。だから馬鹿馬鹿しくても続けてしまう。また記録に残したりもする。そんなわけで私は、久々使う鉄製のフライパンとキャンプ用のバーナーを使いお好み焼きを作り続ける。
ギリ丸い形はしてるんだから、撮影用にソースかけたら良いとかそういう合理的な解決方法は採らない。私はプレーンな状態で、綺麗なお好み焼きを作りたい。綺麗ってどの程度の綺麗さなんですかみたいな話になるけど、自分が満足すればそれでよろしい。趣味は自分が基準で、例えソースで読者を騙せても自分を騙すことはできないのであるとか書いてるうちに、牛肉赤身がなくなったので、豚バラを購入すると一挙にお好み焼きの状態が安定する。
こうなると欲が出てきて高さを出したりしたくなってくる。
そうこうするうちに、なんか知らんけど技術が向上し、美しいお好み焼きの安定生産が可能となった。
ここでは書いてないが、キャベツの千切りスキルや隠し味など、お好み焼きの味に関する技術もなんだか知らないうちに向上してしまった。
鉄製のフライパンとキャンプ用のバーナーで、お好み焼きを簡単に美しく作る能力を私が手に入れましたので、この趣味はこれで終りです。
小さい趣味で得たもの
- 三日くらいの楽しみ
- 美しくメンテナンスされた鉄フライパン
- そこそこ上手にお好み焼きを作るスキル
この趣味の結果、次回から私は普通くらいに美しく美味いお好み焼きを食べることができる。さらに放置し続けていたフライパンのメンテナンスも済ますことが出来たし、暇も潰すことができた。
問題点としては三日に渡り連続八回くらいお好み焼きを食べたことによって、お好み焼きへの憎しみが発生したことで、もうお好み焼きは食べたくない。私はお好み焼きが大嫌いです。だからこの技術が役に立つことはないし、実用性は皆無なんだけど、これも趣味の醍醐味であって、楽しければなんでもよろしい。
こういうことに慣れてくると、小さな趣味を公開しそこそこの人に読んでもらえるようになったりする。
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私の場合は基本的に先に趣味で遊んで面白かったから公開するみたいな感じだけど、人の注目を集めるために趣味を作ってお金にすることも出来たりもすると思う。
まとめ
- 趣味として認識すると続けることができる
- 一般的に見て高い水準を目指さない
- 短期間に同じことを何度もすると一挙にスキルが向上して楽しい
- 制限を加えることで面白くなる
- 慣れると金にできそう
日常の中で使い捨ての趣味とするに足る事柄は大量にある。日々趣味を作っては捨てていると、暇が潰せて面白い上に、慣れてくるといろいろ出来る。
そんなわけで使い捨ての趣味はお勧めです。
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