山下泰平の趣味の方法

これは趣味について考えるブログです

手っ取り早く能力をあげてもらう方法

一緒に働く人の能力が上がると、自分の仕事が減って疲れなくなるという効果がある。だから職場で一緒に働く人の能力が、手っ取り早く上がる方法があると便利だと思う。一番良いのは能力の高い人しかいない職場に行くことだけど、人によって色々な事情があるんで仕方ないこともあるって感じである。

とにかく人の能力が上がるといいねえってことで、パソコンを使う仕事の場合だけど、私はこういうことをしている。

  • 読む速度を上げる
  • キーボード入力の速度を上げる
  • 検索できるようになる

パソコンを使う仕事なんだから、基本的に全てができるっていう前提なんだけど、できない人がいるのもまた事実ではある。こういうことは別に難しいことでもなく、ちょっとやったらできるようになる。読んで調べて書くのはどんな仕事でもすることなので、そこが早くなると能力が上がったように見えるというか、実質的に能力が上がったようなものだと思う。人の処理能力が上がると自分の仕事が減っていくのでお得である。

それじゃ具体的にどうするのかだけど、そんなに難しいことはしてない。トータルで2時間かからないと思う。

早く読めるようにする

  • 超簡単に読める本を用意する
  • 1分でその本がどのくらい読めるか計測する
  • もう一度同じページを再読し何分で読めたか計測する
  • 絶対に読む速度が上っている

余裕とやる気があったら、3回くらい繰り返す。これをすると読む速度って上がるんだと思える。一回体感したことはできるようになるので、人によっては勝手に読む速度が上がっていく。

キーボード入力の速度を上げる

次の三文を印刷して、何度か入力してもらう。

  • ここはどこわたしはだれ
  • ももくりさんねんかきはちねん
  • おくのほそみちぼくのちかみち

一週間くらい時間ある時にでも遊びで練習を続けていると、中途半端にタッチタイピングできる人よりも、早く入力できるようになる。タッチタイピングができる人も、スマホのフリック入力や未知の入力ディバイスを手に入れた時の練習に使えるので、知っておくと便利に使える。

cocolog-nifty.hatenablog.com

これはもともとは増田さんって人が考案したもので、短期間で効果を上げる方法としては、ものすごく優れていると思う。

keyboard.la.coocan.jp

検索できるようにする

PDF のマニュアルやらを読む時に検索する方法を教える。質問されたら Google で検索して検索結果を見せる。大きいところから検索して、キーワードをしぼっていくとか、普通のことを伝えるとヘーってなるので、その後は自分で検索するようになる。

その他

その他、すぐに効果がでたものとして、デザインの本をパラパラ読ませるというものがある。ラインを揃えるとか、フォントに秩序をもたせるとか、その程度の部分でもできるようになると、秩序だって物事を考えることができるようになる。

あと趣味でその人が困ってることがあって、それに関して良い本を知っていたら別に読まなくてもいいし捨ててもいいからどうぞみたいな感じであげるとかしている。なんでそんなことをするのかっていうと、他人の性能が上がっていくのが面白くてたまらないからで、実益もある良い趣味だと思う。

毎日使うことを先に練習してしまうと効率が良い

仕事早く終らせる方法としては、業務の自動化とか、優れたツールの採用とか色々ある。これを個人でするのは良いんだけど、職場で軽くかかわるだけの人に一所懸命に教えるのは面倒くさい。またなくても仕事できちゃうものは、心理上の抵抗もあって導入してくれなかったり、毎日使わないからすぐ忘れるみたいなことがある。個別の業務も、組織で教えるべきことなので関わらない。

早く読むとか書くとか調べるみたいなことは、慣れれば誰でもできることで、そんなことで悩んでいる時間がもったいないって感じがする。やるんだったらしてみたらくらいだと、教える時間もトータルで20分くらいで自分も疲れない。その人がちょっと試してみるかって、2時間くらいかけ最初にちょっとコツを会得してくれると、読む書く調べるは毎日することだから、あとは自然に上達していく。早く読めれば調べる量が自然に増える。キーワードの入力がダルくなければ、検索することに抵抗がなくなる。検索する量が増えれば質が上がる。早く読めるので処理することができる。キーボードで入力するのがダルくないので、成果を出力することができる……といった感じで、全部がつながっているから効率が良い。

もちろんこういうのしても全然ダメな人や、そもそも練習してくれない人もいるけど、そういう人にはそういう人ができそうなことをしてもらうようにしている。

色々あるけどとにかく周囲の人の能力が究極にまで上がると、計算上は自分の仕事は消滅するため、クビになるまでは職場でどの醤油が一番美味いのかをテストしたりできるようになって最高、周囲の人が頑張って超人になって欲しいものです。