山下泰平の趣味の方法

これは趣味について考えるブログです

2026-07-01から1ヶ月間の記事一覧

中江兆民の「日本に哲学なし」現代語訳

わが日本には、昔から今に至るまで哲学がない。 本居宣長・平田篤胤の門流は、古いことを研究する一種の考古学者で、天地の理や人間の本性、そして生命の原理などなどについては、全く見当がついてはいない。伊藤仁斎や荻生徂徠の門流は、経典に新しい解釈を…

一億総懺悔は「またそれかよ笑」だったのではないか

1945年8月28日に東久邇宮首相は記者会見で、「軍官民、国民全体が徹底的に反省し懺悔しなければならぬ」と語った。これを新聞が『一億総懺悔』という見出しで報道し、『一億総懺悔』は一種の流行語となった。これは実質的に天皇に懺悔する言葉として機能した…

明治42(1909)年、韓国併合前夜の京城で発生したハマグリ事件

『京城新報』の「平民文庫」 京城日報 明治42(1909)年1月、『京城新報』の読者投稿欄「平民文庫」で蛤事件が勃発した。 平民文庫 『京城新報』は明治40(1907)年11月から明治45(1912)年2月まで、韓国・京城(現在のソウル)で発行されていた日本語の民間紙だ。…

大正9(1920)年前後の朝鮮人苦学生は、日本人苦学生ほど酷い目に遭っていなかったというお話

ここには、日本人はこんなに親切なんだ!! というようなことは書かれていない。また日本の占領は良いものだった!! という話でもない。少しだけ理解するのが難しいお話が書かれている。 金山(張志樂)の『アリランの歌』は、朝鮮人革命家の受難と抵抗の記録とし…