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山下泰平の趣味の方法

これは趣味について考えるブログです

私はこういう人です

私は自転車の話がしたいんだ (約2万文字分)

自転車が趣味になりました

最近になって自転車はすごく面白いって思うようになってきた。これまで自分の中では自転車 is 普通という位置付けだったんで、自転車の話をしたいって思ったことなかったんだけど、今や自転車は良いという雰囲気で満ち満ちている。だから私は自転車の話がしたい。しかし周囲に自転車の話できる人がいない。

自転車好きな人と自転車の話したら良いかもしれないけど、私の自転車好きさはロードバイクに乗るとかそういう感じの自転車好きさではない。ボロい自転車をゴチャゴチャとイジくって喜んでるだけである。情報としての価値などない。自転車好きな人も、私の話など聞きたくないだろう。

しかし私は自転車の話がしたい。俺の自転車の話を聞けッ!という気迫があり、自転車には人を狂わせるなにかがある。

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こちらは明治時代の自転車好きすぎて泥棒になった大工のイラスト、自転車に乗りすぎて大工の仕事サボりまくってたら金がなくなったものの、自転車で遊びたすぎて仲間の大工道具を盗み、自転車に乗ってニコニコ笑顔で質屋に走っている様が見事に描かれている。右で指差してるのは刑事で残念ながら大工は逮捕されてしまったわけだが、このように昔から自転車は人を狂わせてきた。

とにかく私は自転車の話がしたい。だけど自転車の話を聞いてくれる人がいない。その辺で歩いてる人を取ッ掴まえ、暗い部屋に閉じ込めて自転車の話をしたら良いかもしれないけど、ちょっとした犯罪の要素があり自転車大好き泥棒大工の犯罪仲間になる可能性ある。だから私はインターネットで不特定多数に自転車の話をすることにした。

自転車嫌いだったりよく知らない人も多いと思うんで、なるべく誰でも分かるように部品の解説とかしながら、自転車の話を思う存分にしようと書き続けているうちメチャ長くなってしまった。情報としての価値はないが、この無駄話をみんな読んでくれ!!

盗まれたので買った

数年前に自転車を盗まれて、私の心は傷付いてしまった。15年くらい乗り続けた自転車でボロかったけど、なかなか好きな物質だった。購入時の価格は29800円、自転車に多少は詳しくなった今から考えると、自転車屋のジイさんが余ったミキストフレーム(鉄の棒が多い自転車)に余ってる部品ブチ込んだみたいな自転車だった。普通くらいには軽く、普通に走る良い自転車だった。

私はこの自転車が好きだった。頻繁にメンテナンスするわけでもなく、長距離を走るわけでもない。普通に自転車として使ってるだけだが好きだった。ボロボロになってきたから自転車の勉強して、再塗装したりレストアしたいけど金とかねぇし面倒くさそうだしなぁといった程度に好きだった。

その自転車が盗まれてしまった。写真ひとつ残っていないが、盗まれて1年間くらいは悪夢を見続けるくらいに私はあの自転車が好きだった。好きなものを失なうととても悲しい。こんなに苦しいのなら悲しいのなら……自転車などいらぬッ!!! というわけで自転車は廃止して歩行していたんだけど、行動範囲がすごく狭くなった。

オートバイは持っているものの乗るのによっこらしょという感じがあって10km 以下の距離なら乗りたくない。歩行での移動は2km 程度でダルくなってしまう。これだと困るのでなんとかしようと思い、自転車を買うことにしたというわけです。

盗難防止のために出来れば折りたたみ、あるいはミニベロ(タイヤ小さい自転車)というのが必須条件だった。LGS-POPBillion、そして ESRマグネシアってのがお買い得なんじゃないかと思ってたんだけど、自転車ごときに5万円以上払いたくない。

良い自転車を買うと良いという話はよく聞くんだけど、普通の人は良い自転車がどのくらい良いのかが分からない。だから自転車に5万とか10万とか絶対払いたくない。これが一般人の感覚だと思う。

そんなわけで買ったのは中古のボロっちい DAHON というメーカーの Boardwalk っていう自転車で価格は2万円、こんなボロで2万かよという雰囲気があった。これは自分で選んだわけでもなくて、職場の自転車に詳しい人にこの値段ならお得だよと教えてもらったので購入した。

DAHON(ダホン) 折りたたみ自転車 Boardwalk D7 20インチ 7段変速 ボルドー 16BDWKBO00

詳しい人によると、普通に良い自転車だし、イジって遊べないこともないし、気に入らないならヤフオクで売っちゃえばわりと高く売れるということらしい。

新品の自転車のほうが安心できるんじゃないかとか思ってたんだけど、どうでもいいことは自分の意思を通すより詳しい人に従ったほうが得の法則に従って中古の自転車にした。盗まれた自転車が好きすぎて、この時点では他の自転車などわりとどうでも良かった。

この自転車、購入当日に走った印象はあまり良くなかった。歩くよりは楽に移動できるが、感動とかは皆無、フラフラして疲れるし外見はホームセンターの8000円くらいの折りたたみ自転車とあんまり変わらない。今も毎日折りたたんでるんだけど、買った直後は折りたたむために5つのプロセスが必要でかなり面倒だった。その仕組みも、あまり美しさとかはない。全般的に単なる実用的な物質だなという感想、盗まれたボロい自転車のほうが好きだった。

買った当初の姿はこういう感じです。

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雑な写真の撮り方から分かるように、かなりどうでもいい存在でした。折りたたんだ姿も美しくない。

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こいつを好きになることはないだろうなーという雰囲気が漂っている上に、私は趣味としての自転車に、かなりの抵抗を持っていた。そんなわけで趣味になる要素はほとんどなかったんだけど、様々な偶然と運の良さによってなんだかんだで自転車が趣味になってしまった。

自転車は重かった

この自転車は12.5キロほどあった。ママチャリはだいたい15-20kg それに比べると軽いけど、物質として見るとかなり重い。部屋へと持ち上げたりすることもあるので、なるべくなら軽量化したい。でもお金はかけたくない。というわけで金をかけずに軽量化しようと思った。

基本的に乗り物は、軽ければ軽いほど良くなる。この疲れる自転車が、多少は良くなるかもといった期待もあった。

インターネットで調べてみると、自転車の軽量化というのにはすごくお金がかかるらしい。100g = 10000円とか書かれている。中古のボロ自転車にそんな金は絶対にかけたくないので、自分で交換できる範囲内で安い部品を選び、ちょっと軽くなればいいやというのがスタートラインだった。

タイヤ(丸いゴムの部分)を変えたら軽くなるくらいの知識はあったんだけど、普通の人はタイヤとか交換するの無理だって思い込んでる。もちろん私もそうでした。そしてタイヤは値段が高い。チューブ(丸っこいゴムの中に入ってる空気袋)と空気入れ(空気袋に空気を入れる道具別名フロアポンプ)込みで前後1万とかする。あとわりと良心的な自転車屋さんで購入したので、タイヤは新品に交換してあった。この頃は新品の部品を交換するのは金の無駄だという認識だった。

なのでとりあえず小汚い部品を軽量化することにして、ペダル(足おいてるやつ)とサドル(座ってるやつ)を交換、これは普通に付け替えるだけで別に難しいところはないだろうなって思っていた。

4ZA(フォルツァ) CIRRUS MEN LIGHT

4ZA(フォルツァ) CIRRUS MEN LIGHT 140/WHI-BLA SL-4Z-010

4ZA(フォルツァ) CIRRUS MEN LIGHT 140/WHI-BLA SL-4Z-010

VP ONE(ヴイピーワン) ハイパックカーボンペダル VP-PIPER

VP ONE(ヴイピーワン) ハイパックカーボンペダル VP-CAM ブラック/ブラック

VP ONE(ヴイピーワン) ハイパックカーボンペダル VP-CAM ブラック/ブラック

自転車のことをなにも知らないから、部品を選択する基準とか持っていない。安くて軽いの買えばいいやといった感じで、サドルとかはアマゾンで割引率が一番高くて安いのを選んでいる。今なら選ばない部品だと思う。

交換作業を実際にやってみると、ペダルは固着(メチャ堅い)してたり、サドルを固定する部分が思ったより複雑な構造してたりしてなかなか大変なんだけど、まあ素人でも出来た。自転車はほとんど触ったことがなかったんだけど、今はインターネットでだいたいのことが分かる。自転車をイジり初めた頃は下のページよく見ていた。

www.cb-asahi.co.jp

部品を交換し400gの軽量化ができたけど、持ち上げてみると誤差みたいなものである。サドル固くなったくらいで、乗り心地にはほとんど影響がない。自分で部品交換できたのは嬉しかったけど、ビックリするような改良もされずちょっとガッカリしてしまった。

このように自転車をイジり始めた頃は、かなりヘボいことをしていた。しかしこのヘボさが良かったと思う。

始まりはヘボいほうが良い

自転車に限ったことでもないんだけど、趣味を始めるのに、あんまり張り切らないほうが良いと思ってる。

ちなみにこの時点では部品交換するとちょっと楽しいかもくらいの感想で、自転車用品はほとんど買ってなかったし、カギとかはダイソーのやつだった。ボロいのでダイソーの鍵で十分だろという感じだった。

自転車趣味を始めよう! みたいな記事を読むと色々な必需品が出てくるけど、ハードル上るから普通の人はとりあえずムシっていいと思う。使うか使わないか分からないもの買う必要ない。

私は未だにヘルメットもボトルゲージも買ってない。これは必要になるような走りかたしてないからで、必要だと思ったら買います。後に実験のため夜も走るようになったので、メチャ明るいライトを買ったし、かけ心地を向上させるためにちょっと良いカギを手に入れたけど、そういうやり方が私には良かった。

先人の知恵は貴重で良いものだけど、人の言うことを聞きすぎて色々心配になり、自転車で遊べないほうが損だと思う。

本格的に軽量化しようかなと思った

中古の自転車、少しだけ楽しいのはいいんだけど、前に乗っていた自転車よりも性能悪いのがすごいイライラする。新品で購入した自転車だったら、まあこんなもんなのかなって諦めてた気がする。やっぱり中古だからじゃないかという疑いがあって、どうもスッキリしない。

これは自転車が私の趣味になったひとつの大きな要因で、新品で5万で購入した自転車をバラバラにする勇気はなかなか出ない。自転車詳しい人なら5万の自転車とか鉄屑だッ! みたいな感じなんだろうけど、普通の人なら5万の自転車は高級品です。しかし中古のボロい自転車ならば、ブッ壊しても諦めがつく。

さらに普通の人は、新品の部品を交換するのに抵抗ある。ボロい部品なら捨ててもなんも惜しくないから、交換してみるかって気になったりもする。

それはともかくとして、なんとか金をかけずに軽量化したくてワイヤー(鉄の細い紐)を短かくしたり、ハンドル(握る棒)を切ったり、グリップ(フワフワ握り部分)をスポンジにしたりするが、ほとんど軽量化できない。ただし乗り心地は、ほんの少しだけ良くなった。

効果はどうあれ、こういう作業はとても楽しい。プラモ作るのにも似ている。そして自転車を触っている間は時のたつのを忘れるくらいに夢中になってしまう。私はオッさんだから、あんまり夢中になったりすることがない。しかし自転車に対しては、久々に胸の奥から湧き上がってくる情熱を感じた。

面白すぎるのでちょっとくらいならお金出しても良いかなって気分になったのと、ギアを変速の動作がヘボいということもあって、シートポスト(座るやつの下についてる棒)とディレイラー(金属の紐みたいなやつをガチャガチャしてギザギザの場所変えるやつ)も交換、これで自転車の重量は11.3kgになった。

SRAM スラム X7

OTA CNC ダホン 小径車用 シートポスト

これまた今なら分かるんだけど、SHIMANO の普通のディレイラーを買ってりゃ普通に使えたのだろう。しかし当時はそういうことが分からない。軽くて安くて少し高級品が良いんじゃないかというわけで SRAM というメーカーのディレイラーを買ってしまった。

これがなかなか上手く変速できない。

意地になって毎日仕事が終ると調整し、家の周辺の道路で試運転するという行為を幾度も繰り返すうちに、小学生が私の顔を覚えて挨拶するようになったがムシった。今の俺にはお前らに挨拶している暇はない。ディレイラーを調整しないといけないわけだが、このディレイラーは遊びすぎて後に壊してしまうことになる。

このディレイラーは4000円(当時)くらいのものなんだけど、恐らく3ヶ月以上は遊んでいる。ディレイラーの調整はすごく面白い。とにかく異常に楽しすぎるし自転車はヤバいというわけで、このあたりでだんだん頭と心が狂いはじめ、週末には部品を交換したりメンテしたり調整したりするようになってきていた。

なにが面白かったのか?

私はラジコンやバイクで遊んでいたので、自転車もだいたい同じだろって考えていてた。だけど自転車の整備は、他のものとはちょっと質的に違っている。これまでとは違うんだって頭を切り替えるまで時間がかかる。それで何度か失敗したんだけど、これも実に愉快だった。

チェーンだったりギアだったり、同じようなものを使っているけど、自転車にはすごく繊細な部分がある。ネジ半分回したり1mm程度の位置がズレるだけで動きに変化あったりする。ケーブルの取り回しや長さで、ブレーキやディレイラーの動きが全然変ってくる。こんなこと想像すらしなかった。整備や微調整だけでも未知の世界が広がっている。

インターネットで検索しながら、自転車の整備をしていく。もちろん微妙な情報もあったりするんだけど、素人には正しいか間違いか判断つけるのがなかなか難しい。そんなこんなで最終的には、ディープインパクトさん頼りになってきた。

engawa.kakaku.com

ディープインパクトさんの意見は異常な情熱がある。だから最初は頭おかしいんじゃないかって思ってたんだけど、ずっと読んでるとディープインパクトさんが好きになってくる。ディープさんはすごい厳しいけど、それは人が自転車で怪我したり恐い思いしたりして嫌な気持になるのを防ぐためで、とても純粋な人だと思う。時に大罵声も飛ぶため、その時点で怖くて嫌な思いしてんじゃねぇかって思うかもしれないけど、掲示板で怪我はしない。基本的に良い人だと思う。

人柄別にしても、ディープインパクトさんの言うことに従うとたいてい上手に行く。上手くいくと自転車が良くなる。これが実に楽しい。私のクランクも10回転します。ディープさんいなかったら、ここまで自転車をイジってなかったと思う。もちろんディープさん以外にも良い人たちは沢山いて、自転車の情報は大量にゲットできる。私のしてることも、自転車の使い方もレベル低いんだけど、レベル高い人がやってることを真似することができるというのは最高に良い。

自転車のメンテナンスとか整備は面倒くさいって人もいると思うけど、それは充電せずにスマホ使ってるようなものだと思う。製品が持つポテンシャルを100%引出すためには、メンテナンスが絶対に必要なんだからメンテナンスするしかない。

あと DAHON の Boardwalk はわりと人気がある自転車だというのも運が良かった。『Boardwalk + 部品の名前』で検索すると、どういう規格なのかといった情報や適合する部品が出てくる。あらかじめ情報を確認することができたから、部品を買って取り付けできないなどの失敗もなかった。

買ったもの使えないとかの失敗してたら、途中で嫌になって止めてた気がする。

ちなみに私の考える自転車を触って遊ぶコツは、下の記事にも書いてる。

cocolog-nifty.hatenablog.com

趣味の分岐点

趣味になる分岐点となったのは、ブレーキ(自転車止めるやつ)部品の軽量化だと思う。

軽量Vブレーキレバー(握ってるところについてる棒、引っ張ると自転車止まる)であれば、80グラムの製品がある。値段は17000円程度、自転車本体とあんまり変わらない値段だ。

リデア(RIDEA) XFH V-Type Lever CNC チタン 147-00104

リデア(RIDEA) XFH V-Type Lever CNC チタン 147-00104

このブレーキレバーにすることによって、どれだけ良いことがあるのかというと、純正のものより 100g 軽くなるだけでほとんどない。むしろ耐久性とか落ちるから、私は買いたくない。それじゃブレーキは放置で良いかと思っていたところ、1000円で同じ重量のブレーキレバーがあった。

MX-122

自転車に興味ない人は全然意味が分からないと思うけど、このブレーキレバーでは、普通のVブレーキ(手で棒を引っ張ると紐みたいなの動いてこいつを動かし輪っかを止める機械)を上手く動かすことはできない。それじゃどうするのかと言うと、ミニVブレーキ(輪っか止める小さい目の機械)というのを使うと正常に動作する上に 20gくらい軽量化もできる。ちなみにミニVブレーキは、冒頭で登場した自転車に詳しい人にもらったものなので型番とか分からない。

ところがもともと付いていたタイヤではミニVブレーキを使えない。タイヤ太すぎてブレーキに挟まる。というわけでタイヤとチューブも交換する。

シュワルベ デュラノ

米式チューブ

タイヤ関係だけで900g以上の軽量化、ついでなんでブレーキのワイヤーも交換する。私の買ったブレーキレバー本体にはバネ(これあるとビヨーンってなる)がついてなくて、Vブレーキのバネでブレーキレバーを戻す。だからワイヤー(鉄の細い紐)の抵抗を減らしておいたほうが良いだろうというわけで、テフロンコーティング(メチャすべる鉄の紐)されてる軽量なワイヤーに交換する。自分なりに合理的に考えたつもりだったけど、これはあんまり効果なかった。

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交換したブレーキ関連のパーツは、はっきりいってヘボい。もともとついてた部品よりもランクが落ちる。しかし17000円の超軽量Vブレーキレバーの6割くらいの値段で、タイヤ含めると10倍くらいの軽量化ができてしまった。

さらっと書いてるけど、実際にはものすごい調査や実験に時間がかかった。自転車知らない人は、ブレーキ交換したらタイヤがひっかかるとか考えたこともないと思う。

こういう調査や実験が、私はものすごく楽しかった。ひとつの部品を動作させるために、他の最適な部分を選定し交換する……これがパズルみたいで実に面白い。

あと自転車に興味ない人にはこれまた分からないと思うんだけど、自転車には身分制度みたいなのがあって、高い部品を買えば買うほど偉いみたいなところがある。しかしランクなどムシってヘボいパーツを付けた結果がとても良かった。この経験から自分の目的を達成するためなら、部品のランクとか関係ないんだと実感することもできた。

このあたりで改造の効果を客観的に知るためにサイコンとかも買ったけど、これはわりとどうでも良かった。あったらあったほうが良いけどなくても良いという感じ。

それにしてもインターネットが趣味に与えた影響は、ものすごく大きい。ネットには情報が溢れていて、その情報を元にして部品をネットで購入することができる。これらの部品を自転車屋さんで購入しなくてはならない状況であれば、面倒くさいので私はここまで自転車が好きにならなかったと思う。

タイヤとフロアポンプがヤバかった

自転車のタイヤ、自分で交換するの無理じゃないかって思ってたんだけど、やったらすぐできた。簡単だと思う。自分でできることが増えると、自転車を把握している感が出て良い。

タイヤを交換する際に、とうとうフロアポンプ(空気入れるやつ)を買った。私はこれまでフロアポンプに興味なかった。これは私に限ったことでもなくて、フロアポンプに興味持つ人は少ないと思う。

だけどフロアポンプ面白すぎる。チューブに入れた空気の量で自転車の乗り心地が変わる。基本的にタイヤには空気を入れる量が決まってるんだけど、それが正解だとは限らない。自分の体重やらよく走る道路の状況によって最適解が変化する。

ちょっと良いフロアポンプだとメーターみたいなのついてて、空気の量が分かる。車やオートバイのタイヤにも空気入れることできる。フロアポンプヤバい。自転車用なら高圧入れられる良いポンプ買っておくと良いと思う。

SERFAS(サーファス) FP-200 フロアデュアルヘッド 160PSI ブルー 46714

SERFAS(サーファス) FP-200 フロアデュアルヘッド 160PSI ブルー 46714

フロアポンプはとにかく楽しい。空気とか適当に押したら出るだろとか思ってたけど、力を入れる場所を変化させるとより効率的に空気を入れることができたりする。棒の根本がポイントだと思う。

仕事が終るとフロアポンプで空気の量を変えて、その辺を試運転するという生活をひと月くらい続けるうち、近所の子供から『パマーロ?』みたいなおかしなニックネームつけられたけど、俺はフロアポンプで遊ぶのに忙しくて詳しい話は聞けなかった。あいつらボールで遊んでるんだけど、なんで自転車のメンテやら改造して遊ばないのか意味分からない。ボールで遊ぶ奴らと友達になんかなりたくないので、今も徹底的にムシっている。

まあボールで遊ぶ奴らとかどうでもいいんだけど、自転車のタイヤは交換すると本当に乗り心地が変わって、速度を出せるようになる。タイヤが細いと恐いとか思ってたけど、全く問題なかった。むしろタイヤの質が上がって、安全性も向上した。そしてタイヤの性能を引き出すためにはフロアポンプがいる。フロアポンプとにかく最高だと思う。

止まらなくなり工具も増えていく

自転車の改造は、なるべく工具を買わずにやってた。だけど特殊な部品が多いので、どうしても工具が必要になってくる。

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TRUSCO 山型ツールボックス レ?ッ?ド  Y?3?5?0??

TRUSCO 山型ツールボックス レ?ッ?ド Y?3?5?0??

見る人が見たらメチャ安物の工具多いのが分かると思うけど、とにかく最初は自転車に金かける気がなかった。今から考えるともうちょっと良い工具買っておけば良かったって後悔している。

工具は自転車趣味のひとつの壁だと思う。普通の人はドライバーとモンキーレンチ、あとせいぜい六角レンチあったら大抵の製品は分解できるって思ってる。だけど自転車を分解するためには、奇妙な工具を使わなければならない。どうせ一回しか分解しないし、ドライバーとかでブン殴ったら分解とか出来るだろとか考えてると、ひどい目にあって自転車嫌いになってしまう。私も一回嫌いになりかけました。

専用の工具を買うと、スムーズに自転車が分解できて気分が良い。しかし工具を買うと金減る。ここに苦悩が発生するわけだけど、自分で自転車修理できたら後々修理代必要なくなるからトータルで得とかそういう理屈で工具を買うようになった。

あと色々なケミカルも買った。無駄金使いたくないからホームセンターで安いの買ってる。

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悩みを自転車で解決しようとするようになった

この時期、私には悩みがあった。

私はわりと長い間、遊びで明治期の娯楽下等文化を調べて遊んでいて、まあまあ詳しい。範囲がものすごい狭いけど、日本で何番とかそういうレベルだと思う。しかしまだまだ知識が足らない。

だからもっと調べたいんだけど、昔の事実で遊ぶためには、どうしても移動が必要になってきた。図書館やらいろんな場所に行かなくてはならない。だけど疲れるから移動をしたくない。私は遊びで面白いことを調べてるだけだから、疲れる思いをしてまでなにか調べたくない。楽なら調べたいけど絶対に疲れたくない。

これは熱意の低下が招いた状況で、情熱あったら疲れてでも調べる。趣味には波があって、情熱が低下したり上ったりする。情熱ないけど下等文化調べたいという難問に、私は直面していたのである。

これをなんとか解決する方法がないかなーって考えてたんだけど、この時期は自転車が面白すぎて、なんでもかんでも自転車で解決すれば良いといった料理漫画の主人公(山岡)くらいにまで知能が低下していた。というわけで走っても疲れない自転車あればイケるという結論を私は出してしまった。

タイヤ変えた程度ではまだまだ疲れるんだけど、自転車の可能性みたいなものは徐々に見えつつある。疲れない自転車について妄想するうち、作ることできるんじゃないかという気になってきた。

しかしお金はかけたくない。だからいろいろと思索をして、問題を解決することにしたというわけです。

金をかけたくないので工夫した

基本的に市販されている自転車は、値段が上がるにつれて全ての性能が向上していく。しかし必要な要素に絞ってカスタマイズしていくと、少ない予算でも目的に近い自転車になるのではないか……という仮説を建てた。

この仮説のもとに、良い自転車に仕上げるため、自分の移動の様式や目的を分析する。私の場合だと、

  • 毎日折りたたみする
  • 自転車走行可能な歩道が多い
  • 毎日3km程度の距離を4度くらい移動する

といった感じ。ここから

  • 折りたたみ速度を上げる
  • 時速20kmまですぐに到達する
  • 1日20km程度の走行なら疲れない

自転車に仕上げることに決定した。

色々と調べるうちに、疲れない自転車の作り方も分ってくる。

まずは Q ファクター(漕いでるときの足の幅)を狭めて、クランク(足置いてるやつにていてる棒みたいなやつ、回る)も少しだけ短かめ、段数はあえて9s(後ろのギザギザ9枚ある)でクロスレシオ(後ろについてるギザギザの数が似てる)にした。クランクは高いので、自転車詳しい人が持ってるのを安い値段で譲ってもらった。これでクルクル回すのに有利になる。クルクルが軽く回転しやすい状態にすれば、疲れにくいだろうという方針である。

小径車の定番の改造として、チェーンリング(前の回してるやつについてるギザギザ)を大きくするというのがある。だけど私には最高速は必要ないので純正より小さくした。こちらのほうが重要が軽くなるし、全体的に無理がでなくて良いと思う。

MicrOHERO アルミチェーンリング47T

あまりこがずに済ますためにどうしたら良いのかと考えて、回転部分の抵抗を減らすことにした。回転する場所の部品を交換したり、取り付け方を研究したり、メンテを頻繁に行なったりした。最初期に購入したペダルがヘボいということも分かってきたんだけど、買い換えるのはもったいない。だからゴミ侵入禁止ゴムみたいなの外してメチャ回転するようにした。この作業するうちにノイズ(ジャラジャラとかバーバーとかいう金属が出す音)と抵抗が減ってかなり無音に近い自転車になった。

自転車は誤差程度の良さを積み重ねていき、一定のラインを超えると一挙に素晴しくなるみたいなところが多い。重量や抵抗はこの傾向が強くて、ラインを超えるとこれまでとは世界が変わる。この瞬間はかなり感動する。感動するために時間や労力、そしてお金を使うのは最高だと思う。

そうこうするうち、地面からの振動が気になってくる。振動を弱めるためにどうしたら良いのかとか、とにかく疲れたくないので疲労感を減少させるためにはどうしたら良いのかだとか、こういうことをゴチャゴチャ考えながら部品を選んだり取り付けたり、調整して実験したりする。こういうのが面白すぎて夢中になってしまう。昨年は合計で10日ほど自転車の改造のために会社をズル休みしたくらいです。

長く楽しみたいので、本当はチビチビ改造したかったんだけど、自転車は一つの部品を交換するために、あっちもこっちも交換が必要みたいなところがある。ここでの改良も、結局一度に交換する必要があって、それだけはかなり残念だった。ただ調整にはかなり時間がかかって、未だにゴチャゴチャ触っては改良されたとか喜んでいるので、まあいいかなといったところである。

とうとう本体よりも高い部品を購入することになった

私は1万円以上の部品は絶対に買わないと心に決めていた。なぜなら金を払いたくないからである。

しかし一連の改造で自転車がかなり良くなってきている。さらに楽な乗り物にするためには、ホイール(タイヤとチューブの真ん中にある針金みたいなやつの集合体、丸っこい)を交換するしかない。

私は自転車をより良くしたいし、どうしても楽に走りたい。だからホイールを交換する必要がある。ところが DAHON が出してる純正の商品だと、5万円近くする。本体の2倍以上の価格で、どう考えてもそんな価値ない。絶対5万も払いたくない。

そんなわけで、中国から軽いホイールを輸入した。価格は2万円チョイで本体より高い。こんなものを買う意味があるんだろうかとか、かなり長い間悩んだんだけど、どうしても楽な自転車に乗りたかったんで買ってしまった。

litepro ultralite 20-inch lightweight wheels

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このホイールは前後合せて960g とかなり軽いのだが、クイックレリーズ(タイヤの真ん中にある棒)が太すぎて入らなかったり、キシキシ音がしたりフレがあったりで満足できる品質ではなかった。自分でなんとかしようとして、クイックレリースは軽量化のためにスキュワーに交換、ニップル回し買って一所懸命にフレ取りしたけど、これが難しい。

フレ取りを本格的にやるためには、かなり高額の工具が必要になってくる。かなり悩んだんだけど小径車の専門店 LORO WorldRecumbents さんに行って、フレはなおしてもらった。お店に行ったのはこれが最初で最後となった。

私の自転車はどうなったのか

自転車の重量は、最終的に9.2kgくらいになった。ライトとかは外してあるけど、ペダル、スタンドが付いてこの重量です。一番高い部品が前後のホイール2万円チョイで、かけたお金のわりにはすごく軽い。重量だけでいうと20万円とかの折りたたみ自転車より軽い場合すらある。もちろんこれは私が割り切って改造したからで、全体的な性能は市販品のほうが上です。

外見は純正とほとんど見た目が変わらないようにしてある。

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使ってる部品もヘボいから、盗難のリクスほぼないところが気に入ってる。折りたたみのプロセスも購入当初は5つくらいあったんだけど、ギリギリまで位置をツメた結果、3プロセスになった。

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普通にやっても7秒以内に折りたたむことができる。すごいムキになって焦りながら折りたたむと5秒かからない。この自転車の形は未だにあんまり好きじゃない。折りたたんでいる佇まいはわりと気に入っています。

フレームやフロントフォーク交換するともっと軽くなるんだけど、それしちゃうと中古のボロ自転車じゃなくなってしまうので、ここらで改造は終りとすることにしました。改造をはじめた当初は軽量化のことしか考えてなかったんだけど、自転車に触り続けるうちに色々な要素があるのだと分ってくる。今ならもう少し違う改造すると思うけど、使えているのに新しい部品を買うのも嫌なんで、当分は現状維持だと思う。

とまあこの様に調べて部品を買って交換して調整してるだけで、人にとってはなんら価値のある情報でもない。だけど私がこういう話をしたいんだから仕方がない。

自転車自体の良さ

趣味になると分かるんだけど、自転車はかなり面白くて良い物質である。いくらでも暇を潰せる上に、移動が異常なまでに楽になったりする。そんなにお金もかからない。私が遊んでいる自転車は、ボロくて鉄クズみたいな感じなんだけど、工夫しだいでいくらでも遊ぶことができる。

改造していて最高に良いと思ったのが、自転車というのは他の乗り物と比べると稼動部分が少ないっていう点です。スケボーとかなら別だけど、実用的な乗り物の中で最も可動部分が少ないのは自転車だと思う。可動部分が少ないと、抵抗も簡単に少なくできる。これまたすごく楽しい。

あまりに面白すぎて、一時期はさらに駆動系の抵抗を減らる方法を考えながら寝たりしていた。競技するわけでもないし、改造したところでそんな速く走れる自転車でもないんだけど、単純に質を上げていくのが面白すぎる。面白いからついつい考えてしまう。

近所に都合の良い道あるので時速12キロくらいで突入して、速度がどの程度下るのかを何度も実験する。抵抗を減らせば減らすほど、長くこがずに走れるようになる。この道で例の小学生が遊んでいるので、なるべく夕方や夜とかを選んで実験するんだけど、たまにボール持った子供でてくるので油断できない。5時以降は家でテレビ観てて欲しいのだが、とにかく今の私の自転車は、私が人生で所有した中で最もなめらかに動作する乗り物だと思う。

こんな感じで、部品を購入して交換したら終りじゃないって点も良い。購入したホイールのラチェット(こいでない時もタイヤくるくる回る仕組み)音がヤカましいので、なんとか音を消そうとしたりするのも良い。スキュワーもこんなもん締めるだけだろとか思ってたけど、締め具合で自転車の乗り心地が変る。人力で動かすので、ちょっとしたことでも気付いてしまう。自転車は実に良い。

難しくて面白いのは、高い部品を買えば良いというわけではなくて、自分の身体と目的と自転車に合ったものを選ばなくてはならない所だ。ひとつひとつ適切な部品を選んでいき、交換した後にどのような効果があるのか検証していくのは、最高の暇つぶしになる。

折りたたみ自転車特有の面白さ

小径車に乗ったことなかったんだけど、想像してたより不安定な乗り物で、買った当初はかなり恐かった。今は慣れたのと改造してポジションも出したのでかなりマシになったけど、大きいタイヤには理由あるんだなって分かった。置き場所の問題なかったら普通の自転車を買ったほうが良いと思う。

さらに折りたたみ自転車は、折りたたむとワイヤーの位置が変ってしまう。そうすると変速やブレーキに、支障が出てしまう場合があったりする。それを防ぐためにフリクションシフター(カッチカッチって変速するけどこれはカッチカッチがない)にしてある。これだとケーブルの位置が変っても変速に支障がない。現代の自転車の水準からすると変換性能はかなり落ちるんだけど、折りたたみ性能も維持したいからこれは仕方ない。ブレーキも同じであんまりキリキリに調整すると、折りたたみの具合でずっとブレーキかかった状態になったりする。丁度良い感じにする必要ある。

マイナス点ばかりみたいだけど、改造する時に家に手軽に持ち込めるのは良かった。そしてこういうことをゴチャゴチャ考えるのが、私は大好きである。

純粋に走るという観点からみると、私の自転車はかなりちぐはぐで、スポーツとしての自転車が好きな人が見ると鉄屑っぽいシロモノである。だけど毎日折りたたんでも機能に支障が出ることはなく、絶対にチェーンが落ちることもないし、確実かつ高速に変速することもできる。軽くてスムーズで自分の意思の通りに走るから全く問題がない。

制約ある中で、こういうのを実現させていくのが最高に面白すぎる。そんなわけで私の場合は、折りたたみ自転車を買って正解だった。

自転車で走ることの良さ

いろいろあったけど、改造やら調整の結果、短距離を何度も走ってもあまり疲れない自転車になった。最高で一日に40kmとか休み休み走ったけど、ほとんど疲れない。ただこれで100kmとかは走る気になれない。多分だけどかなり疲れると思う。そういう走り方しないといけなくなったら、またその時にでも考えます。

高い自転車を買って体重が落ちて体力が付いて友達が出きましたみたいな話もあるんだろうけど、私はそういうのに全く興味がなくて、移動の質を上げるという目的で自転車遊びをしている。

移動の質を上げるというのがどういうことか説明すると、自転車はペダルを回転させると進む。この1回転が不快だと、回転させるたびに気分が悪くなる。精度が良い部品が適切に組み付けられていて、メンテナンスもされていると、なめらかで安定した回転をさせることができる。そうすると回転をさせるたびに、良い気分になる。これが移動の質の向上です。単純に走っていて心地が良いし、苦痛な移動も少しだけ楽しい。

回転に限ったことでもなく、ハンドルの握り心地だとかサドルの座り心地だとかいろいろな要素がある。不快な部分を適切にすると、移動の質がより向上する。

質の向上のためには自由度も重要である。やかましいけど近い道と、静かだけど遠い道があったとする。徒歩だと疲れるのが嫌だから、やかましい道を選んでしまうかもしれない。疲れる自転車だと1km遠回りするのは面倒と思ってしまうかもしれない。良い自転車だと、2kmくらいなら疲労度ほとんど変わらないので、誤差くらいの影響しかない。だから遠回りするのも、あんまり抵抗がなくなってしまう。やかましい奴らが集合してブーブージャラジャラお祭り気取りで練り歩いてる場所を避け、ノイズの少ない自転車でゆうゆうと静かな道を走るのは最高の気分である。

自転車だけじゃなくて、全ての乗り物は面白い。だけど道路にはストレスで狂った野郎が大量にいる。ストレス野郎が他人にストレスを振り撒いて、ストレスの総量は無限に増えていく。私などはストレス野郎から受けるストレスによって、下記のようなゴミみたいなものを書いてしまったくらいである。

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そんなわけで運転すると、不快なことが絶対に発生する。だから私は移動中になるべく人に会いたくない。できれば一人で移動したい。乗り物の中で最も楽かつ低コストで一人になれるのは自転車だと思う。上に書いたように走るのが楽な自転車なら、さらに楽に一人になれる。

これだけでも良い自転車作る価値あると思う。

時速20キロくらいなら感覚的には、五回くらいこいだら到達する。感覚だから実際にはもっとこいでるんだろうけど、私がそう思ってるんだからそれで良いのではないか? とにかく足を上下上下動かしてたら勝手に進む。ヤーみたいに気合入れたりない。20キロが一番気分よくて30キロだど自転車こいでるって感じで40キロは必死の形相になる。だからあんまり速く走ったりしない。楽なのが一番である。あと坂とかあんまり意識しなくなった。なんか知らんうちに坂じゃなくなってる。

普通にこいでても動くんで、あんまり気にしてないけど、楽なこぎ方というのもあるらしい。気が向いたら練習したりもする。で、たまにすごく楽に移動できたりすると、とても良い気分になる。

良い気分だから、移動が嫌にならない。休日にひとつのスーパー行って良い食材ないから、別のスーパーへ行ったらもっと最悪で、前のスーパーのが良かったという状況に陥った時にも、前のスーパーに戻る気になる。時間は無駄に消費されるものの疲れないのは最高である。最高だと一日でスーパー6店舗ほど行ったり来たりしたことすらある。

なんか間違った方向へとどんどん自由度が増えているような気がしないでもないが、自転車で走ることによって私の移動の質はかなり向上している。

趣味の形

自転車趣味には、良いクロスバイクを買ったらロードが欲しくなって買って、週末メチャ走るみたいなひとつのパターンがある。すごく楽しそうだけど、そういうのが嫌いな人は趣味の一般的なイメージに従う必要はない。自信を持って自分の好きにしたらよろしい。

これは自転車に限った話でもなくて、たいていの趣味にはひな形のようなものがある。そこから外れちゃうとテレくさかったり、恥かしかったりすると思う。ああ今そういう感じねと勝手に順位付けされたり、場合によっては誰にも迷惑かけてないのに怒られちゃったりもする。

テンプレートに従うと、確実に楽しくなれたり短時間で上達できるっていうメリットがある。だけどそういうのが好きな人と、向いてない人がいる。私は向いてない人で、自分だけが楽しいという趣味が好きです。自分が面白かったり楽しかったりすれば、レベル低くてもあんまり気にならない。

インターネット以前だときちんと趣味している人と、変な方向で遊んでいる人が交流することってのはあまりなくて、分断された世界だった。ところが今は真面目に趣味をしているレベルの高い人が、インターネットに情報を流してくれている。だから私みたいなレベルの低い人にも、インターネット経由で、正しく良い情報が流れてくる。レベルの高い人たちの世界を垣間見て、時に真似したりしながら、自分の好きなように趣味を楽しむことができる。これはとても良いことだと思う。インターネットがなかったら、私がここまで自転車に夢中になることはなかった。

私は変な方向から自転車を好きになっちゃたので、本当に良い自転車に乗ったことない。だから自分の自転車がどのくらい良いものなのか判断が付かない。所詮は小径車な上に、変な方向性で改造しているから、多分だけどサイクルベースあさひのプレシジョンスポーツのほうが性能良い気する。ただ目の前にある物質を眺めながら、私の行動パターンに合わせて改造していったんだから、私にとってはかなり楽で良いものだとは思うけど、他のを知らないので断言できない。もしかしたら純然たるゴミなのかもしれない。

しかしゴミでも便利なものは便利である。便利すぎるので天候に影響されないように、今は購入したポンチョを改造して遊んだりしている。リアキャリアも付けて大量の買物に対応できるようにしたり、メチャ光るライト付けて夜間走行も可能にしたりしている。

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今も自転車は完璧に移動手段で、それ以外の目的で乗ることはない。もともと移動は好きじゃないから、行動範囲が大幅に変わったりはしない。頻度が変わっただけです。折りたたみ方も雑だから傷ついたりするけど、もともとボロかったから全く気にならない。

今ならもう少し良い自転車作れそうだから、普通のタイヤ付いてる普通の自転車をフレームから組んでみたい。しかし身体はひとつしかないから、自転車とか一台あれば十分だと思う。そのくらいの存在でしかない。

ただし服やら靴を選ぶ時に、ちょっとだけ自転車に向いてそうなものを選んじゃったりする。少しだけ柔らか目のズボンやら、裏が固いスニーカーやら、その程度のことだけど、ほんのちょっとだけ走りやすくなるととても嬉しい。

便利に動いているから、今ではもう部品を交換することもなくなってしまった。それでも便利さを維持するために、メンテしたり調整したりはする。消耗した部品も交換する。これだけで楽しい。

自転車に興味を持ってしまったので、今は明治時代に自転車がどういう有り様をしていたのか、ちょっと調べ始めたりしている。調べるために移動しないといけないので、自転車で移動する。低下していた明治大正娯楽文化への興味も、こんな感じで少しずつ回復しつつある。自転車でストレス解消できたからだと思う。

すでに文章も二万文字に近くなり、こんなもん誰が読むんだよって感じだけど、書きたいだけ自転車のことを書いちゃうかという気分だったんだから仕方ない。改めて読み返すと、かなりどうでもいいことばかり書かれた無駄な長文でかなり気持が悪い。しかし趣味というものは他人から見るとキモくて頭おかしく見えるくらいになったほうが面白い。こうやって自転車についてツマらんことをグダグダと書くのは最高に楽しい。

こんな感じで私が知ってるのは、自転車の世界の中でも、ものすごい小さくてクダらない部分なのだと思う。客観的に見るとオッさんがゴミみたいな自転車に乗って買い物しているだけなんでとてもレベルが低い。だけどそんなことはどうでもいい。私は自転車が楽しい。自転車は私の趣味だと思う。

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