若者は選挙に行けって話があるけど、戦前の投票率は七割から九割くらいあって、それでもああいう結末を迎えている。投票率が低いから、酷い時代が来たわけじゃない。
日本の若者は政治に興味を持たないって話もあるけど、明治の若者たちは、持ちすぎるほどに興味を持っていた。興味がなけりゃ、普通選挙自体が実現してない。
明治の末から大正時代には、すでに政治に興味を持つ若者たちは、政治運動ではなく違う手段で政治に影響を与えることに興味を持ちはじめている。色々あって、普通に政治運動をしても無駄だと考える人がすでにいた。そんな試みもほとんどは失敗してしまう。
この様に日本の若者たちは、何度も政治に裏切られてきた。投票したくない、政治に興味がないという気持の日本の人がいても、なんの不思議もない。自分たちの行為で政治が変ると信じるに足りる土壌があれば、黙っててもみんな投票するし、政治に興味も持つだろう。とにかく投票しろっていうのは、順番が違うし馬鹿げている。
投票するのは確かに正しいし、当たり前の行為だと思う。投票率も高いほうが良いと思う。それでも投票したくない人は、堂々と棄権して欲しい。嫌なんだから仕方ない。私も今のところは、あんまり投票したくない。
自由民権運動の系譜―近代日本の言論の力 (歴史文化ライブラリー)
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