山下泰平の趣味の方法

これは趣味について考えるブログです

しばりのない生活

スマホやネットの通信の回線を契約すると、多くの場合は最低利用期間みたいなものが発生する。私はこれが嫌でたまらなくて、ずっとなんとかしたいって思ってたんだけど、最近ようやくしばりのない生活になった。

最低利用期間が嫌な理由はいくつかあるけど、要するに面倒クセーっていうのがデカい。自分が止めたいタイミングで止めるのに、多少の心理的抵抗が発生するのは嫌すぎる。他人が決めた曖昧な制度によって、自分の行動が制約されてしまうのは意味が分からない。2年で止めるみたいなことを記憶しておいて、その月に手続しなくてはならないのも面倒くさい。よく分からないのが更新月みたいなのがあって、その月を逃すとまた2年間の最低利用期間が発生するみたいなルールもある。普通に契約するより3年しばりにしたほうが安いとか、しばりのある期間に別の会社と契約すると違約金を払ってくれるとか、様々な面倒クセー特典もある。あとスマホの機種変する際に絶対になにがあっても使用しない変なサービスに強制的に加入させられた後で無料期間中に解約するとか、馬鹿丸出しだと思う。とにかく全てが面倒くさくて不快で仕方ない。

こういうことに関りたくなかったんだけど、社会全体がそういうものに順応しているわけだから、利用を避けるのにもコストがかかる。ネット使わない生活もありえないし、しばりのある生活をせざるを得なかったわけだけど、最近になって少し苦労すると、普通に妥当な金を毎月払って、普通に利用して、普通に好きな時に止めることができるみたいな状況になってきたような気がする。というわけで私が具体的にどうしたのかっていうと、SIMカード2個差せるスマホを買って、電話用とデータ実質無制限のしばりがないSIMカード契約して、パソコンもスマホ経由でネットワークにつなげているだけなんだけど、しばりがなくなったのが最高ですごく気分が良い。残念ながらこういう風にするのは、まだまだ少し面倒くさいことをしなくてはならない。だけど変なものに巻き込まれるよりマシで自由って感じである。

そもそも毎月自分が妥当だと思う金を払ってネットして、止めたくなったら止めるみたいなのっては、自由でもなんでもない。コンビニでサンドイッチと飲むヨーグルト買うのと同じ行為である。だけどキャンペーンとか変な契約によって、不自由が普及しすぎていて、当り前のことが自由に思えてしまう。これははかなり異常なわけだけど、こういうことが日本の社会全体に広がっているような気がしている。意味不明かつ陳腐な道徳感に従うと、人を殴るのokみたいなのとそっくりな構造で、全般的にクソヤバい雰囲気があるわけで、お互いこういうものからなるべく距離を置いて、穏かに日々を送っていきたいものですね。

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