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山下泰平の趣味の方法

これは趣味について考えるブログです

私はこういう人です

絵本で喧嘩してる大人やエントツは子供の教育に悪い

最近またもや痛ましいインターネット事件があって、エントツが大量に出てくる絵本?みたいなのを無料で配布した奴がいて、それ見て激怒する奴らが出てきてメチャ喧嘩している。

それで絵本って文字が苦手で脳が未発達な子供向けのものだと思うんだけど、エントツとか大量に出したら子供の教育に悪いし駄目だろって思う。昔は文明が発達してないからエントツ建てるのも仕方ない。しかし今はエアコンとか湯沸器とかあるからな。エントツなんかいらねーしエントツみたいな旧時代の遺物はさっさと破壊したほうが良いし二度とエントツなんか建てるなッ!! って大人は子供に教育すべきなんだから、私はエントツを子供に見せるのには反対である。

まあエントツとはいえ所詮はイラストだから、100歩譲ってそれはよしとしたとしても、絵本?で大人が大喧嘩してるのがヤバいと思う。オッさんが絵本振り回し殴り合いの勝負してるのを子供が見たら、すごいビックリすると思う。そういう大人を見て育った子供は、絵本振り回して殴り合いの喧嘩をする人間に成長します。自分が老人になって鍋焼うどん食ってる時に、我が子に絵本で後頭部を殴られたらヤバい。自分が老人になってるってことは、子供は中年だからな。腕力も侮れないし生命の危険がある。

そもそもなぜ喧嘩になってるのかというと、インターネットには二つの常識が存在しているからである。

まず現代のインターネットには無料でジャンジャン配布すべきっていうひとつの常識がある。これはフリーミアムと呼ばれています。あと今はスマホの料金が高いから、若者は娯楽に金払えない。だからスマホのゲームをなるべく無料でやったりしてるんだけど、そういうのも混ざってる傾向があるな。フリーミアムはちょっと前に流行してて、最近は普通の人にもそういう考え方が流通しはじめたという雰囲気で、こういう考え方を知ってる人だったら今さらそんな当り前のこと大声でガナり立てられてもクソダサくて厳しいみたいな感じだと思う。

もう一つ、無償で仕事をするなっていう常識も流通している。これはイラスト描くの好きなんだからダタで描けよ好きなことして金もらおうとか気狂いかお前はみたいな考え方は止めようというもので、至極当り前の考え方である。でも気分にもよるよな。俺も昨年は知合いから頼まれたんで、明治大正時代の料理についての文章をちょっと書いてあげたりした。そういや他にもいくつか文章を書いたな。なんで金を取れるのに、無料でするのかっていうと、俺の気分が良かったからです。これはそれだけの話なんだけど、無償で仕事をするなってガナり立ててるけどあんまり考える力がない人いて、気が向いたんでちょっと無料で仕事してあげましたみたいなことを書くと、無償でなにかする奴は死ねみたいな人(完全体のアホ)が飛び出してきたりする。こういうのもちょっと厳しさがある。

それで二つの常識を信奉する考える力が薄い奴らが大喧嘩してるわけだけど、とにかく子供の教育に悪い。そんなことするんだったら最初っから絵本なんか出さなきゃいいと思う。無料で配布する必要もない。なぜなら良い絵本が、すでに大量に配布されているからで、これは明治時代の子供向けの絵本です。

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日清戦争の時に出された本で、日本の子供が中国人を馬にして遊んでるという最高のイラストである。こういう勇ましい本は子供の教育に良い。子供はこういう本を読まなくてはならない。

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これは前にも紹介したことがある生首を見て子供がニッコリ微笑んでいるイラストで、こういうものを読んで育った子供は度胸のある人間に成長することだろう。ちなみに、なんか知らんがこの本を作った奴らの中で生首ブームだったらしく、生首ギャグがメチヤ出てくる。大人の癖してゴミみたいなことで喜んでんじゃねーよ糞馬鹿がという雰囲気がある。

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そもそもこれが一体なんなのかというと、子供が討論をする絵本である。

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実はかって日本には、ディベートや演説が盛んに行なわれている時期があった。明治時代がやってくると、江戸みたいなことしてたらゴミみたいな国になるぞっていう危機感が出てきた。

  • 自分の考えを人に伝える
  • 他人の考えを聞き取る
  • 互いに議論をしてより良い結論を出す

こういうことが当たり前に出来なきゃヤバいだろって話になって、ディベートや演説の技法が盛んに研究されていた。ある時期には列車の中でいきなり演説しはじめる奴とかわりといたりして、今だと完璧に狂った人間だけど、乗り合せた客が演説を批評したりする、そういう時代がかってはあった。なんでそういう伝統がなくなったのかっていうと、日本が戦争に勝つためなんだけど、今は関係ないからそういう話はまあいいや。とにかく議論や演説の習慣が国にブッ潰されてなきゃ、絵本で喧嘩したりしないで済んだかもしれないし、今回の喧嘩の原因は国にあると言えるわけだが話を元に戻すと、ディベートや演説が大人の間で流行すると、自然に子供も真似したがる。それで子供の間で討論会が流行していた時期があった。

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その討論会をテーマにした子供向けの書籍も発売される。そのうち日清戦争が起きる。子供討論会と日清戦争ミックスさせた本を出したら絶対売れるだろという浅はかな戦略で出されたのが先程紹介した絵本である。

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この様に日本には愉快な子供向けの本が大量にあった。国立国会図書館デジタルコレクションで読めるので、気になった子供は読もう!

この後色々とあって、子供が持つ荒々しい部分を受け入れるような書物は徐々に減っていき、児童文学は大人の思う子供らしさを描いたものになっていく。それに関しては特に意見はないんだけど、エントツの絵本で大人が喧嘩してるのは子供の教育に悪いし止めたほうが良いと思う。

ちなみに日清戦争の要素入れたら売れるだろみたいな浅はかな戦略の本はわりと出版されていて、その辺りのことは昔に書いたことがあるので興味のある人はどうぞ。

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えんとつ町のプペル

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