なぜに趣味のコストが下っているのかというと、記録するのが異常なまでに簡単になっているからである。
今このブログをなにで読んでいるか知らないけど、恐らくパソコンかスマートフォンだと思う。そしてその機械は記憶領域を持っている。記憶領域があるということは、収集したものを保存できるということで、保存したものをいつでも取り出せるということを意味する。
これは実に素晴しい話で、これまでコレクターが独占していた領域に、普通の人が進出できることを意味している。今や誰でもコレクターになれる。
物を選ばないという条件を加えると、これまでコレクターの活動として最も難しいのは保存の部分だった。例えば室外にある雑草を集めるというのであれば、収集の部分にコストはかからない。雑草を引っこ抜けばよろしい。しかしながら、保存しようとするとコストがかかる。過去には、保存のコスト故に趣味から脱落してしまった人々が大量にいる。
それが今では違う。スマホで写真を撮影するだけで雑草の姿は残すことが出来る。写真のフィルムを買って現像してっていう作業もなければ、メモ帳にメモしたものを残すとかの面倒な作業も必要ない。
デジタル技術が発展して、先進国に産れさえすれば、工夫すれば誰もが趣味することが出来るという状況になっている。実に素晴しい時代だ。
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