床掃除に意味はあるのか
最近は床の掃除について考えていて、そもそも床が綺麗な必要があるのかどうかっていう問題があった。別に床が汚くても生活に支障ない。小汚いのは嫌な気がするので掃除するくらいの感覚で掃除をしている状況で根拠とかはない。
今は古いダイソンの DC34 っていう掃除機と2016年に購入したブラーバ380Jっていうので床掃除をしている。
ダイソンは実家から壊れたものをもらってきて、恐らくバッテリーの劣化だろうと見込んで互換品を購入したところ、本体スイッチの破損も発覚したため中国から(販売しているショップは本物だと言い張っている)本体を格安で輸入し使用している。最早ダイソンだかなんだかよく分からないけど、ブーブー音を出して元気良くゴミを吸い取っている。
ブラーバはバッテリーと充電アダプタと充電スタンドとタイヤは互換品ではあるものの、本体はブラーバのままなのでブラーバだといえる。色は黄色くなってきている。後述するがこれは実に出来が良いプロダクトだと思う。
両方とも一応は動いているので、別に不満はない。ただ掃除をするたびに、この行為に意味があるのか考えてしまう。床が汚れていると結石が発生して痛みが出るとか、自宅でなんらかの工業製品を生産しており床が汚れていると歩留まりが低くなるなどといったデメリットがあるならもっと必死に掃除するけど、汚れていると汚いだけである。別に気にしなければいいのではないか?
何度か床掃除をする意味についてネットで調べているが、綺麗だと気持が良い、風水的に綺麗なほうがよろしい、ほこりで病気になるなどのあやふやな情報しかない。病気になるのが一番ヤバそうではあるが、今は昔と異なり世の中全体が綺麗になっていて、水道から泥水が出てきたりもしない。病気になるくらいまで室内を汚すのは、なかなか難しい気がしている。そんなわけで数年くらい悩んでいるが、未だに汚れているとなにか悪いのかという疑問を拭うことができない。
ちなみにであるが風呂は毎日、キッチンとトイレは週一くらい掃除をしている。床と同じく別にキッチンが汚れていても料理はできるし、どんなに汚くても風呂は風呂だしトイレはトイレである。はたして掃除をする意味があるんだろうか……などと考え出すと、よく分からなくなってくるわけだが、最近の住居は掃除をしやすくなっていて……もっとも日本の住環境はとにかく駄目で、もっと良くできるはずであるが、この辺は個人が言ってどうなるものではないのでおいておいて……、洗剤の性能も向上してきている。そんなわけで、だいたい一週間あたり合計で30分程度の掃除で済む。それならごちゃごちゃ考えずに掃除したほうがマシという判断になる。
床掃除を考えずに済ませるための運用とコスト
それはそうとして床である。床は基本的にブラーバをかけられるタイミングでかけて、ゴミが目立ったらダイソンで掃除といった感じなんだけど、判断する場面が多く面倒くさい。面倒くさくて掃除したくないから、床は綺麗なほうが良いのかとか掃除をしない言い訳を考えることになり完璧に無駄である。私は無駄なことは本当に嫌いなので、ロボット掃除機を導入することにした。
ロボット掃除機を導入したことで面倒くさいことが発生すると面倒くさいので、買ってから後はなるべく考えたくない。だから事前に色々と考えることにした。私はなにかを購入する前にだいたい以下みたいなことを考えるようにしている。
今回も色々と考えたわけだが、まずロボット掃除機は以下のように運用する。
- 人が家にいない時間帯に自動的に掃除させる
- ゴミ収集機能があるものを選び、二ヶ月に一度ゴミのパックを交換する
- その時に本体のメンテもする
- 7割くらいしか綺麗にならないんだろうけど気にしない
これなら時間も手間もほとんどかからない。これが実現できるものを購入するわけだが、床ごときにあまり金を払いたくないという問題があって、次はコストについて考えておく。
ロボット掃除機は1000-1500回充電するとバッテリーの寿命がくる。実際のところ800回くらいしか充電できないような気がしないでもないんだけど、私が住んでいる家は狭いので1回の充電で何度か掃除ができる。なので1500回くらいは掃除できることを前提にして考えていくことにした。
最近はモップ機能及び自動洗浄機能がついてる製品もあるんだけど最上位のものは2年分の消耗品を含めて考えると 200000円くらいである。
この商品を購入したとして、交換パーツなども含めると、掃除1回あたり150円くらい払うことになり、ちょっと微妙といった判断になる。あと最近のハイエンドのロボット掃除機はモップ主体になっているが、日本の住宅に使われがちな床材と違うものに向けて作られているような気もしないでもない。とにかくこれを買うのは嫌だなといったところである。
パーツの交換を前提に考えると、売れているルンバが一番だと思う。
安い互換品が買える上に、バッテリーも簡単に交換できる。(普通に危険なので互換バッテリーは止めといたほうがいい) ただ性能に対して割高という問題がある上に、8年くらい同じ製品を使い続けたいのかというと、そちらも微妙なところではある。別の場所がブッ壊れる可能性も高い。
床を7割程度きれいにするために、私がいくらくらいなら払えるのかというと、諸々込みで一回50円くらいかなというわけで、SwitchBot のこれを買う事にした。
SwitchBot の製品群のいくつかはすでに導入にしていて、そこそこ便利に使えている。外に出ている時に自動で動かして、常に床が七割くらい綺麗になるはずなので、床のことを考えずに済んで楽だと思われる。
ロボット掃除機の使い方色々
ロボット掃除機のことをそれなりに調査して買おうと決めたんだけど、わりと使い方、あるいは考え方を間違えてるのではないかというようなものがあった。
- 掃除に完璧さを求める
- ランニングコストがかかるので一週間に一度だけロボット掃除機を動かす
- 電気代がかかるのでロボット掃除機を使うのは止める
ロボット掃除機の比較みたいな記事を読むと、どれだけゴミを吸い取れるかを絶対にやるんだけど、一部のマジでダメな製品を除くと、あんまり意味がないと思われる。自分で掃除をしたとして、掃除をした後でチェックするのかっていうとしない。だいたい綺麗になりましたくらいのフィーリングで掃除している。なぜロボット掃除機にだけ過剰に完璧さを求めるのか謎だと思うけど、掃除機だからどの程度吸うのかみたいな単純な理由なのかもしれない。
ゴミパックのランニングコストがかかるので一週間に一度だけロボット掃除機を動かしている人(発生するゴミの量は同じなので変化ないのでは?)や、電気代がかかるのでロボット掃除機を使うのは止めてる人もいて、ロボット掃除機を買ってる時点で無駄なコストが発生しているので考えが破綻していてとヤバい気がするが、本人の満足度が高いならかまわないといったところであろう。
ネットでの情報収集は意味が分からない部分もあって、電気屋に行って実物触れば5秒で理解することを1時間かけて延々と調べ続けているといったことも起きる。特に今までなかったものを購入する場合は、自分がなにを求めているのかを理解せずに調べていると、わけが分からなくなってきて、別に床が汚れててもいいのではみたいな話に戻ってしまうわけだが、とにかく自分の生活なんてものは自分の好みで構築するしかないのだと思う。私にとってのロボット掃除機は、床について考えるのを止めることができることが一番のメリットで、それ以外は普通という感じ。
ブラーバ余談
私が使っているブラーバはもともと Mint という商品名で、2011年に Evolution Robotics から発売された。それを iRobot が買収しブラーバになったという流れ。私は2016年から使い続けているが、いまだに元気に動いている。
流石に設計は古くさい。複数の部屋を認識することはできないし、ランダムで動くだけ、バッテリーもリチウムイオンではない。自動で充電もしてくれない。ただとにかく楽だというのがある。
近所のスーパーで90円20枚入りのお掃除シートを使っているが、問題なく綺麗になる。セットしてスイッチ押して外出して帰宅したら、なんか知らんが綺麗になっているといった雰囲気で、あんまり考えなくてもいい。広い家なら別にして日本の狭い住居なら、この程度の性能で十分だと思う。それじゃなんでロボット掃除機を買うのかっていうと、セットしてスイッチ押してから外出するのが面倒だからである。
正直なところ、この製品を今購入する価値はあんまりないと思う。しかしものすごく出来の良いプロダクトで、これを洗練させたものが販売されてたら購入していたかもしれないが iRobot のブラーバは旧ブラーバ(Mint)とは別物だと思う。
掃除と人生
色々と書いているうちにベランダと玄関が汚いことを思い出したので、このホウキを買った。
これで週あたりの掃除の時間が5分くらい増えるわけだけど、まあ我慢できるかなといったところである。
なんでベランダと玄関を掃除するのかっていうと、放置しておくととんでもなく汚くなるからで、とんでもなく汚いものを掃除するのは不快だと思う。なのでほどほどに掃除しておくかという判断をした。
どの程度まで掃除するかっていうのには個人差がある。私は掃除というか生活に興味があるのでネットで検索して様々なものを読むのだが、たまに綺麗とか汚いとかではなく心の問題を抱えているのでは……みたいな人がいたりもいて人生色々ではあるが、私がとにかく嫌なのが休みの日やら年末に大々的に掃除ですることで、それするくらいなら日常的にちょろちょろ掃除してたほうがマシといった感覚だ。