山下泰平の趣味の方法

これは趣味について考えるブログです

スマホは次に期待

スマホが壊れたので買いかえたんだけど別に変化はなかった。

2年半前からハイエンドのまともな Android スマホを使っていて、新たに Pixel 6a を購入した。

すでに最新の OS を使っていたので、買いかえてもほとんど新しい経験はなかった。カメラは新しいほうがマシ、 SoC の性能は新しいもののほうが少し良い、液晶の性能は古いもののほうが少し良いといった雰囲気で、動作しているので満足といった感想だった。性能面で変化があるようにしたければ、ハイエンドのまともな Android スマホを探して購入したら良いだけなんだけど、一般的なスマホの使われ方自体が今まで通りなので、プロダクトも前より性能が良くなるだけだと判断し、考えなくてもいい Pixel 6a を選択した。

私が今欲しいのは、前より性能が良くなったスマホではなくて、ものを考えていて必要な情報が足りない際になんらかの方法でデバイスにアクセスし、必要な情報をネットから引っ張ってきて考え続けることが出来るようになれるような機能で、ようするに調べた結果だけ脳にくるみたいなやつである。それ音声入力でできるよみたいな人もいるかもしれないが、そういうレベルの低い話ではなくて、書籍20ページ分の中から何行かピックアップするみたいなことを自転車に乗ったり料理しながらやりたい。

これが夢物語なのかっていうとそうではなくて、デバイスの大きさを考えなければ、今でも十分に技術的には実現可能だと思う。ホロレンズは(登場してしばらくして一度触った際の印象だと今のところは)玩具としてだけど、情報のインプットとアウトプットを同時にするようなデバイスとして十分に使える。

音声入力の精度も昔からは考えられないくらいに向上し、視線入力なんてものもある。優れた知性を投入しまくったら、優れてない知性の持ち主である私が欲しいと思うようなものは作ることができるはずだ。ただしそこそこ大きくなるはずで、使っている時にものすごい違和感あるみたいな感じになるため、他人をムシする勇気は必要になってくると思われる。

今でも無理したらできることは、数年後には余裕でできることでもある。運動、睡眠の記録を取るためのデバイス Jawbone が発売されたのが 2011年くらいのことだ。

その頃は微妙だったけど今は腕時計の形をしたデバイスを使ってまともに運動や睡眠の管理が可能な時代になっている。

今のところ音声認識は操作したり、駄文を入力するために活用されていて、それほど考えるための助けにはなってない。そもそも声を出すのがダルいといった問題もある。しかし物事は順番に良くなっていくもので、音声認識の技術は個人が考えを深めるためのデバイスを作るために必須でもある。とにかくそいうものは、そのうちが出てくるはずだと私は考えている。なぜなら個人が考えを深めることは人類のためになることであるのだから、そうあるべきだと考える人も多いだろうと私が認識しているからなんだけど、最近の世相を見てるとそうでもないのかなとも思わないでもなくて、未来のことはよく分からない。

とりあえず次にスマホを買いかえる時に、相場の3倍程度の金を出して、2倍くらい巨大なデバイスを選べば歩行しならがら思考するために足りない情報を引き出せるデバイスが発売されていたら嬉しい。