最近はピザを作って遊んでいる。味も安定してきた。
以前も何度かピザを作って遊んでいた時期があったんだけど、イマイチって感じであった。
この時代は先に生地を焼いてから、上に材料をトッピングするといったスタイルで作っていた。参考にしたレシピはこれだった。
私の作り方にや材料にも問題があったんだろうが、見た目は良いものの冷凍ピザやらチルドのピザのほうが美味いといった感じだった。ちょっと良いチーズをのせたりしてもあまり感動とかはない。そもそもだが冷凍やチルドのピザにガンガンにチーズ追加して焼いて食ったらチーズの味がして十分に美味い。自分でピザ生地から作らなくてはならないといった義務があるわけでもなし、そんな頑張らなくてもいいかって思いしばらくピザは諦めていたんだけど、ふと焼き方を変えたら美味くなるんじゃないかと思い試してみた。
美味いピザとはなにか?
どうせ作るなら美味しいピザにしたい。しかし美味いピザがよく分からない。先程も書いたように別に冷凍ピザでもまずくはないし、宅配ピザもあれはあれで美味い。だから美味しいピザは何度か食べたことがあるとど、どんどん味が上書きされていって記憶がかなり薄れている。こんなもんだろみたいなヤマカンで勝負するのは厳しそうなので、まずはどういうピザが正しいのか知りたくなり『美味い ピザ屋 見分け方』とかで検索してみた。
家庭でできそうなものを抽出すると次みたいな感じであった。
- 良い小麦粉を使う
- 縁を綺麗に焼く
- 裏を綺麗に焼く
- 色が全体的に綺麗
- チーズを綺麗に焼く
こうするためにはどう焼くのが良いのか調べてみると次みたいな感じらしい。
- 炉床の温度 約 485℃
- 窯の天井の温度 約 430℃
- 焼成時間 60~90 秒
完璧に実現するにはピザ窯作るしかないわけだけど、そこまでする情熱と土地がない。どうすっかなーと考えつつ調べてみると、家庭ではピザストーンが良いという情報が多々あった。私は素直なのでヘーって思いそうになったが、どうも合理性がないように感じる。
第一に洗えないというのが気になるし、使ってない時にどう保存するのかといった問題があった。あとピザストーンを汚さないように使用するために、クッキングシートを使用すると書かれているものもあったんだけど、クッキングシートの耐熱温度はだいたい250度くらいである。485℃ にはほど遠い。蓄熱しまくったらどうなるか分からないけど、どっちにしろオーブンと合わせて使うのは微妙なんじゃないのかなっていう感じであった。
鉄プレートの導入
それじゃどうするのかっていうわけで、私が出した結論は鉄プレートの導入であった。
オーブンで蓄熱させるやり方だとオーブンの性能以上の温度はでないけど、鉄板をガスで温めれば温度がさらに上がるんじゃないのかなといった妄想を元に導入を決定した。最近のオーブンにはセンサーとかついてるんであんまり意味がないような気もしないでもないが、とにかくやってみようというわけでまずはオーブンの予熱を開始して、鉄のピザパンの上にピザ生地を置いてトッピングしてからガス台でガンガンに焼き、そのままオーブンに放り込んで4-6分ほど焼いたら完成する。
実験用なのでまだチーズは普通のとろけるチーズみたいなので作ってるんだけど、くっつくこともなく健全にピザが焼き上がった。
このやり方だとピザの底へ適度な焦げ目が付く。
フチにはふわっと感があり、真ん中はメチャ薄くてパリパリになる。ちなみに鉄はかなり熱くなるので、鍋つかみは容易に焦げる。
仕方ないので鉄の変な道具も購入した。
オーブンは最も温度が高くなるモードを選んで焼く。普通だとグリルモードになると思う。私はけむらん亭(NF-RT1000)を使っていて、これにはオートクリーン機能が付いている。
よく分からんけど一番温度が高くなりそうなので、メーカーが推奨する方法ではないがピザを焼く場合にはオートクリーンモードを使っている。くっついたりしないかなと不安があったんだけど、全く問題ない。油をひかなくても大丈夫だった。
この作り方で宅配ピザより美味いくらいのレベルになって、今のところは概ね満足できている。嬉しくなってしまい、ピザカッターまで買ってしまった。
今後は良い感じのチーズを使ったり、表面の焼き加減に配慮したりして遊んでいきたい。あともうちょっとフチの部分に焦げ目を付けたいとは思ってるけど、それするにはピザ窯作るしかないわけで、そこまでする情熱も土地もないのでまあいいかっていう感じである。
鉄は別の利用方法がある
鉄板みたいなやつの上に野菜を置いてオリーブオイルをかけてオーブンで焼くとオーブン焼きになる。
ピザで余った野菜を焼いてカレーの上に置くなどすると見た目が良くなる。
生地のメモ
自分のメモ用。生地は次のような感じで作っている。
- 強力粉:240g
- 水:124g
- イースト:少し
- 塩:ちょびっと
- オリーブオイル:気分で
手でこねるのが面倒なのでホームベーカリーで10分ほどこねまくって、イーストは少なめ冷蔵庫で一晩ゆっくりと発酵させる。生地をらくにのばしたいならオリーブオイルを多い目にいれる。私は別にらくにのばしたくないので、ほとんどいれない。
使っているイーストはサフのセミドライイーストで、なんか良い気がする。粉もどうせ作るのならちょっと良いものを使うと盛り上がる。どういう材料を使うかなってところでも遊ぶことで、料理を楽しく続けることができると私は思っていて、スーパーだと選択肢がないので粉やらイーストはここから購入している。
生地は端っこを持って回転させながら丸くするとかそういう感じ。よく分からない説明だけどユーチューブとか見たら色々と出てくる。私の場合は鉄板の上で直接のばしている。
もうちょいフチの高さが欲しいけど、なかなか上手くいかない。水の量を減らしてもいいのかなと思い始めているのが現状であるが、とにかく圧倒的に粉を使う料理の経験値が足りていない。ちなみに料理は同じものを作り続けるとノウハウが蓄積されてきて、自然に上手になってくる。
だから一週間連続でピザを作り続けたら満足できるようなものが完成する気がしないでもないんだけど、そこまでピザを食べ続けたらもうピザは食べたくないといった気持になる可能性が高いのでやってない。
余談
作ってみないと分からないものだなって実感したことがあって、それはピザのトッピングってそんなにのせられないという事実であった。
大量にのせるとあんまり美味しくない。ピザだけ焼いたら栄養全部とれそうといった感じで作り始めたんだけど、その目論見は外れた。
もうひとつは宅配ピザより美味いけど、宅配ピザの満足感は得られないということであった。私が宅配ピザを頼むのはダルーっていう時で、酒だけ用意して届いたピザを食べて、食べ終わったらゴミをゴミ箱にブチ込んで終りみたいな流れが良いのであって、家でピザを作るとその流れを得ることはできない。
冷凍ピザやチルドのピザも同じで、せいぜい300円くらいで買ったピザの上にチーズを雑にバンバンのせて適当に焼いて食べて酒を飲むっていう行為と、家でピザを作って食べるっていうのは全然別ものであった。当たり前っていえば当たり前なんだけど、美味ければ満足できるというものではないのだなーっていう感想である。
どっちにしろピザは楽しい。日常生活に刺激が欲しい人はピザ用の道具を買ってみるのをおすすめしたい。私は私のチョイスが私の環境では完璧だと思ってるけど、色々と考えるのが面倒な人は下みたいな機械もいいかもしれないですね。