山下泰平の趣味の方法

これは趣味について考えるブログです

2018年度やるまいと思ってたけどやっちゃったことベスト3

人間にはやりたいけどやりたくないことがある

やってもいいしむしろやりたいんだけど、やり始めると後に戻れない気がするから面倒くさいみたいなものごとがある。もう少し具体的に説明すると、やったら絶対に良いに決ってるんだけど、止められなくなる上に道具と作業量が増えるから躊躇しているみたいなことである。

今年はそういったものごとを3つも始めてしまったので、記録として残しておく。

3位 目的別洗剤の導入

人は家事に目覚めると洗剤にこだわりを見せはじめ、よく分からない方向に向ってしまい執拗なまでに重層で全てを掃除しようとする生物になったり、あるはずのない万能洗剤を追い求めドラックストアやアマゾンを彷徨う残像になったりする場合がある。

かっての私は、中性洗剤で落せる時点で汚れを落すのであれば、中性洗剤のみで生活することが可能だという理論を産み出し、中性洗剤のみで生活していたんだけど、そんなに短期間で掃除するわけもないから、そのうちメチャこすらないと汚れ取れなくなったんで、中性洗剤だけで生活するの止めた。中性洗剤で落せる時点で汚れを落すのであれば、中性洗剤のみで生活することが可能だという理論はクソ以下のゴミ理論だと思われる。

でも普通の洗剤とか面白味ねぇよなーっていう雰囲気で、万能洗剤を探し続けてたんだけど、高いわりに特定の汚れしか落ちない。そんなわけで苦悩をしていたんだけど、今年になって諦めて洗剤を使い分けすることにした。

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マジックリンシリーズ、安い上にメチャ性能が良くて売れてる洗剤は違うッ!!! っていう感じであった。というか以前より性能が向上している感じがする。キッチンの汚れが高額な万能洗剤より3倍汚れ落るし、高い万能洗剤ひとつ買う金でキッチンマジックリン5個買えるわけだがら15倍スゲー洗剤だということになる。 f:id:cocolog-nifty:20181231132034j:plain

大掃除で活躍する洗剤の姿

その反面、洗剤の種類が増えると物が増えて嫌な気持になるものの、この洗剤を使えば少ない労力でここの汚れは落ちるといった安心感もあり、どっちもどっちっていう感想である。来年度も続けるかどうかは不明だけど、クリンシリーズの性能に圧倒されたことは事実である。

2位 包丁を研ぎはじめる

私は生活に対してポリシーがあって、それはあくまで普通に生活するっていうことである。料理は好きだけど、それなりで良くて、労力がないほうが良いって思っている。だから包丁に関しては簡易な研ぎ機みたいなのをずっと使っていた。

ウォーターシャープナー3型

ウォーターシャープナー3型

一応は切れるようにはなるし、片付けも簡単だし、なにも考えなくていい。これでいいやって思ってたんだけど、刺身を作ったりする時に、角っこがちょっと微妙だったりした。というわけで、砥石を買っちゃたんだな。

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安物だけど十分に切れるようになる。良かったのが包丁を研ぐっていう作業自体が面白いっていう点で、メチャ集中するんで気分転換になる。

SUEHIRO キッチン両面砥石 #3000/#1000 全ゴム台付 SKG-27

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料理する直前に包丁を研いだがために、料理勝負に負けるっていうのは料理漫画の定番で、前日に包丁研ぐ必要あるのかなって誰でも心配すると思うんだけど、そんなに気にしなくてもよかった。

ただし包丁を砥石で研いでる今も別に簡単な研ぎ機で良いよなって思っていて、忙しい人が無理してこんなことする必要ない。ただ趣味としてはありかなって思うんだけど、砥石や包丁の世界はスゲー奥が深い。私の使っている包丁やら砥石やら研ぎ方とかは、包丁好きな人からするとゴミみたいものである。ただまぁ私はあくまで実用でやっているんで、これでそれなりに満足している。そもそも包丁は万能包丁とパン切り包丁しか持ってないし、これからも包丁を揃えたりってのはない気がする。

1位 保存食に手を出す

私はラッキョウが嫌いなんだけど、自分で自分好みのラッキョウにしたらどうなるんだろって思ったのが悪かった。自分好みのラッキョウを想像するうちに我慢できなくなって、ラッキョウを作ったら美味くてラッキョウがスゲー好きになってしまった。

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来年も絶対に食べたいくらいにすごく好きな味なんだけど、ラッキョウを作る際に高度に集中しすぎて一時的に記憶を失ってしまったため、レシピが全く不明である。来年どうしていいのか分からない。

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記憶にないが本を読みながら作ったっぽい

また記憶を失うくらいに集中する必要があるんだろうけど、こういうのが面倒くさいから、保存食を作りたいけど作りたくないっていう気持になるわけであるな。

ラッキョウでタガが外れてしまい、ポン酢やザワークラウトも作ったりもした。

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しかし考えてみると私はザワークラウトに合う料理をほとんど作らないので、ザワークラウトは作らなきゃ良かったっていう感じだった。ザワークラウト自体は美味かった。

ポン酢はすごく良かった。

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自分が好きな味にできるので、とても美味い。

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ちなみに市販のポン酢だと、値段と果実感の豊富さから天ポン酢一択でした。

日本丸天醤油 天翔ゆずぽん酢 360ml

日本丸天醤油 天翔ゆずぽん酢 360ml

概ね良い一年であった

今年を通じて普通くらいだったのは、本を出す出すっていってたけど、今のところちょっと停滞していたりしていることで、これは下にも書いたようにテクノロジーに力を入れなかったのが悪かった気がしている。

明確に悪かったのはテクノロジーに金と時間をかけなかったことだ。この間に焦ってスマホを買い換えたら、明治辺りの書籍が仕事しながらでも1日に2冊読めるようになった。仕事してなきゃ5冊くらい読める。その上、パソコンとほとんど同じ読書メモ環境を作ることができるようになった。もう少し早くこれしてたら、明治関連の書籍をもっと読めたのに惜しいことをしたという感じなんだけど、TermuxArch っていうのがないと環境が作れない。

github.com

TermuxArch の情報が充実してきたのも最近っぽいので、今くらいの時期が丁度くらいだったのかなっていう雰囲気である。こうなってくるとパソコンも買いかえて emacs の環境を見直す気になってくる。ただ企業がパソコンよりスマホに金かけて開発しているため、スマホほどの劇的な変化ないような予感もしている。なにはともあれ来年は、古い書籍をもっと読みたいし、昔のことについて考える時間も増やし、自分の脳内の質を上げていくつもりだ。

それに関連して、私がメチャ利用している国立国会図書館では、デジタル化資料をインターネット公開するために、生没年または著作権者が判明していない著作者(約50,000名 2018/12現在)に関する公開調査を実施している。私はデジタル化資料をジャンジャン公開して欲しい。だから知っている人は情報提供してくれたら嬉しいな。私も2人分ほど情報提供しました。

著作権情報公開調査-検索結果

なにはともあれ、今年は概ね良い一年であった。ラッキョウは美味く、健康に歩行したり、酒を飲んだり飯を食べたりすることができた。他人と喧嘩をすることも特になく、なるべく悪い物は見ず、良いものや良い場面を沢山眺めることができたというわけで、みなさん良いお年をお迎えください。