私の妄想
私は暇潰しに意味のないことを考えるのが好きで、最近はもしも自分が初めて調味器具を揃えるとしたらなにかッ!! ってことをよく考える。みんなもそういうことをすると思うんで、俺が先回りしてもしも自分が初めて調味器具を揃えるとしたらという妄想発表会をすることにした。
今の私はほとんど毎日料理する。昔は最小限の道具で毎日自炊して遊ぶみたいなこともしていたんで、それなりの妄想ができるような気がしないでもない。
栄養の吸収を助けるのが料理である
そもそも料理とはなにかっていうと、人体だけで栄養を吸収すると疲れてしまう食材を、食べられるように加工するための行為だ。味を良くするっていうのも、役割を削ぎ落していくと、不味くて食えないものを食べられるようにするための加工ってことになる。加工のために大事なのは、切ることと、加熱することである。
だから切ることと、加熱に重点を置くと、良い選択ができる。
切る
初めて一人暮らしするわけだから、料理のことなんかなにも知らない。料理に関してはゴミカスみたいな能力しかない。だから色々な道具を揃えたところで、無駄だと思われる。
しかし出来ないからこそ、包丁は少しだけ良い物を用意しておきたい。切れない包丁を使うと危ない。というわけでこのくらいの包丁を用意する。
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本割込み包丁っていうのを買う。鋼がステンレスで挟んである。このタイプの包丁は安いわりに切れる。全部鋼のものよりは錆びない。だけど適当に使ってると刃先は錆びるっていう弱点ある。まあ多少適当に使うくらいだと少ししか錆びない。見えないふりしたら良いと思われる。
あと研ぎ機も買う。料理できないんだったら、妙に高い包丁を買うよりも、中位のやつをジャンジャン研ぎまくって使ったほうが便利だと思うよ。
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まな板は100円ショップに売ってる小さい木製のまな板を使うのが良い。小さくて邪魔にならないし、鍋敷きにも出来る。でも今これがスゲー欲しいから、これにしておく。
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これだけあれば十分に食材は切れる。最近はスーパーでカット野菜が売っている。だからキッチンバサミだけでも十分だと思う。ただ包丁使えたほうが楽しいので、料理初心者だった俺には包丁をオススメしたいところである。
加熱する
加熱は煮る焼く蒸す炒めるが基本だと思うけど、料理ができないと全部が曖昧であろう。私は料理を煮るから初めたけど、今だったら炒めるのお勧めする。煮るより炒めるほうが成功率が高いし、面白いからな。成功率だけなら蒸すが良いんだけど、延々と蒸したものばかり食べ続けるの少し厳しいような気がしないでもない。
話が逸れるけど、蒸すと美味いのに蒸すのが流行していないのは、エンターテインメント性に欠けからっていう理由なのかもしれないな。炒めたり煮たりのほうが迫力ある。あとは洗うのが邪魔くさいとかも関係がありそうだ。ただ、最近流行している調理器具に、ホットクックやスチームオーブンっていうのがある。
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この道具を使った料理は、蒸し料理と解釈することもできるわけで、現在は蒸し料理新時代と捉えることもできなくはないのかもしれないが、こういうどうでもいいことを考えるのスゲー面白いんだよね俺は。まあいいや話を戻しましょう。
初めての一人暮らしで調味器具を揃えようとしている俺は、鍋とかフライパンとか色々買いたくなってることだろう。張り切て鍋セットを買っちゃうかもしれないな。しかし料理ができないんだから、鍋やフライパンの役割など曖昧である。だから深め小さめのフライパンとフタを買っとけばそれで十分だと思う。
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個人的には鍋やフライパン一つだけにするんだったら、中華鍋とフタかなーって思ってたんだけど、料理に慣れてないならテフロンフライパンが便利、引越し先がガスじゃなくて IH かもしれないし、ネットのレシピもテフロン前提のものが多い。
深いフライパンにしたのは、これひとつあればなんでも出来るからで、インスタントラーメン作れるし、レトルト食品温めるのにも使える。カレーも肉じゃがも味噌汁もお鍋もなんでも作れる。ついでに野菜を洗ったりもできるし、白米も炊けるから炊込みご飯も作れる。どうせ最初はクダラネーものしか作れないんだから、これだけあったら十分だと思う。
炊飯器はお好みで、何度か料理してみて続きそうだったら買うとかでも良さそうな気がする。
スポンジと中性洗剤
あとは洗うものが必要で、スポンジと中性洗剤を用意する必要ある。まあこんなもん100円ショップで十分だな。
しかし私はスポンジはレスポンスより安定性重視でキクロンA、洗剤も定番のジョイって決めるんだけど、最近は色々進化しているみたいでかなり焦ってきている。
スコッチブライトが良さそうなスポンジ作ってて、今日使いたいけど発売日まで遠い。
一刻も早く使いたいから今すぐ出荷して欲しいところであるが、中性洗剤ならチャーミーマジカが良いらしいんだけど、ジョイ買いだめしちゃってるからこちらも試せなくて悔しい。ジョイを買いだめしなければ良かった。ジョイは1Lのペットボトルに移しかえ、洗面所の収納に入れてあるんだけど、つまり私の家には今1Lのジョイがあるということになる。1Lのジョイの後でしか試せないの残念すぎる……みたいなことを考えていると、家事とか調理が面白くて仕方ない状態になるんで、たまには100円ショップ以外のところで買うのも良いと思うよ。
少ないほうが良い気がする
ザルとかヘラとかボールとか書いてないのは、いらねーっていうか邪魔だよなって思ったからである。調味料とはか最初は塩くらいで良いと思う。醤油味より失敗しない。それで増やしたくなったら増やせばいいかなっていう感じである。
初心者の人が料理するの面倒くさくなるのは、後片付けが下手だからだ。道具自体がなければ、後片付けもそこまで面倒くさくならない。慣れてきたら料理しながら洗い物やら色々できるようになるんで、それまでは道具ギリギリでやったほうが料理を好きになる可能性が高いと思う。料理した後でシングがゴチャゴチャしてるとか目障りだからな。
包丁あるからたいていのものは切れるし、自分の家で飯を食べるんだから絶対箸はあるわけで、なんでもかんでも箸でなんとかしたら良い。上で紹介した道具と箸あったらハンバーグらしき物体くらいまでなら頑張れば作れる。ビニールの袋とかキッチンペーパーを動員したら、だいたいのことできるだろっていう感じである。
道具なくても作れる人は道具あっても作れるけど、道具ないと作れない人は道具ないと作れない。だから不便で遊んどいたほうが、今後の人生が楽しくなると思う。最初なにもない状態で料理を始めて、不便を感じて新たな道具を導入するのは感動する。ちょっと料理できるようになってから選んだほうが、正しい選択もできる。
料理をしたことがないという楽しみ
もう私は自分が食べる分には、料理に関して不便を感じることはないんだけど、作れないっていうのは面白かったなって思い出すことがある。
醤油やら小麦粉を買うのにすら不安でドキドキしたり、魚に不安を覚えたりする。肉じゃが作るぞーって張り切って作っても、そんなに美味くならない。それでもまあ肉じゃがっぽいから良いやってなる。なんでもかんでも料理酒を入れときゃいいだろって時期があったり、ベショベショの野菜炒めを喜んで食べたり、ああいうのが面白かった。そのうち好みの味だとかが分かってきて、健康のことを考えたりもするようになってくる。外食すると、これはこういう感じかーって思えるようになる。こういうことができるようになっていくプロセスが面白すぎる。今でも未知の調味料やら食材に出会うと多少の高揚感があるが、かってあった発見ばかりの日々はもう送ることができない。
包丁セットと深めのフライパンだけってのも、面白さ重視の選択で、最小限の道具を駆使し料理覚えていくっていうのは一つの冒険である。どうしても足らない道具があるなら、買い物の帰りに100円ショップに寄り、最適なものを探し出す日々もスゲー楽しいと思われる。
こういう妄想は性格や資質、料理の経験値や考え方によって、内容が変ってくると思う。私の場合は面白さ重視でこういう選択するかなーっていう感じですね。