2016年度雰囲気の読めない奴が俺らの気持を代弁してくれた大賞

10月くらいに感動的な漫画がちょっと話題になったことがあった。

私は心とか脳とか色々と雑なんで、こういう繊細な漫画読んでもサッパリ意味が分からないんだけど、みんな感動してたから全般的に感動的な話なんだろうなーって思った。とにかく感動的なのでお勧めの漫画だと思いますけど、その中でこういう場面があった。

f:id:cocolog-nifty:20161222154253p:plain https://note.mu/akkoinkolove/n/nb21c47500fde

これ読んで普通に自転車の整備してる人は、ブレーキに油ドバドバかけたら死ぬだろって思ったと思う。自転車の整備しない人でも、ブレーキの構造なんか目で見りゃ分かるんだから、まともな知性あれば誰だってブレーキを油まみれにしたら死ぬだろって思ったと思う。油ってのがオイルなのかグリスなのかも分からない。おすすめグリスはAZウェアグリスであるが、これもブレーキパッドに塗り込んだら事故の可能性が高くなる。

とにかくブレーキに油は危い。だからそれを指摘したいって思った人が多かったと思うんだけど、みんなが感動してるのにブレーキに油さすなとかクソバカ女がとか言い出したら雰囲気を読めないカスだと思われる可能性が高い。だからみんな雰囲気を読んで指摘するのは止めとこうって思ったんだと思われるが、そんな中で一人の勇者が出てきた。

わたしはだんだんわたしになる　なぜ子供の泣き声が耐えられないのか？｜akko｜note
重箱の隅をつつくようですが、ブレーキに油が足りていたらすべってしまい大変危険です。正確には「磨り減ったブレーキの音」です。凹凸がなくなっているのでああいう音が出ます。
2016/10/20 11:26

b.hatena.ne.jp

この人のあえて雰囲気を読まず正しい発言をするという姿勢に、私はとても感動しました。油が足りないってディスクブレーキのブレーキオイルのことかもしれねぇだろがなどと屁理屈を捏ねくり回すゴミそっくりの人間が出てくるかもしれないリスクがある中で、この発言をするのは実に勇気のいることだったと思います。また『重箱の隅をつつくようですが』と漫画の作者の人への配慮も忘れていない細やかな気遣いも賞賛に値します。同じ趣旨の指摘をすごくしたかったけど、勇気ながなくてできなかった私は弱虫野郎です。そして私と同じような弱虫野郎が大量にいました。弱虫野郎一同、あなたの勇気に感謝をしています。

その勇気と優しさ、そしてブレーキに油をドバドバかけそうになったバカを救ったことをたたえ、ここに『2016年度雰囲気の読めない奴が俺らの気持を代弁してくれた大賞』を授与します。副賞とか賞状とかはありませんけど、これからも我々まとも人間の代弁者としてがんばってください。

最後になりましたが、ブレーキに油をドバドバかけるのはマジ危険だけど、キーキーやかましい自転車もやっぱり危険である。今後、人類は下記の三点を守ること。

1.自転車のブレーキがヤカましいボケはブレーキシューを交換して徹底的に調整する