山下泰平の趣味の方法

これは趣味について考えるブログです

古い新聞を調べるコツ

必要があって古い新聞を調べていたのだけど、初めてなので面くらうことが多かった。というわけで古い新聞を調べるコツをメモしておく。

ちなみに図書館で調べる方法です。あと私は研究者じゃなくて、趣味で昔のことを調べている人なので、趣味で調べる人向きのものになってると思う。

基本的な方法は、これにわかりやすく書いてあります。

明治・大正時代の新聞記事を調べるには

図書館が利用できるかチェック

まず図書館が新聞を持っているのかどうかをチェックする。

当り前だけど図書館が開いていないと、調べることができない。だから開館日を調べてから図書館に行ったほうが良い。私は図書館が休みの日に出掛けてしまい、一日損しました。

あと大学ならば一般の人が使えるかどうかとかもチェックしておいたほうがよい。

小銭を用意

新聞を印刷するには20円とか30円かかる。両替機は図書館にある場合あるけど、一万円札は両替不可能だと思う。私は財布に一万円札しか入っていなかったので、コンビニを探すために炎天下歩きまわることになりました。

大き目の袋を用意

古い新聞のデータは基本的に小汚い。だから A3 で印刷するのが安全だと思う。そんなわけで A3 用紙を持ち歩ける袋を持っていったほうが良い。私は手ぶらで出掛けたので、コンビニで袋を買いました。

朝日・読売のデータベースで当たりを付けておく

地方の新聞はほとんどデジタルデータ化されていない。されていても印刷できなかったり、検索できなかったりする。

朝日・読売のデジタルデータベース、「聞蔵IIビジュアル」「ヨミダス歴史館」はとても優れていて、キーワードで検索できたりする。読みやすくはないけど、我慢できないこともないといった感じ。毎日新聞のデータベースもあるけど、読売・朝日に比べると、全体的に少しだけ劣る。

それはともかくとして、こういう良いものがあるので、調べる話題を検索してみたり、周辺の日時の新聞記事を読んだりして遊んでおく。こういうことをしておくと、カンが培われて良い。

なんでカンを培っておくのかというと、趣味で調べているからで、趣味だからあんまり時間とお金をかけて調査したりはできない。少なくとも組織を作ってで虱潰しに調べていくということは、まず無理だと思う。だからカンが働くようにしておく。

カンを培うっていうのを分かりやすく書いておくと、こういう時代の新聞は何ページくらいあって、こういうレイアウトで、読者の投稿はこういう感じといった文字化するのが難しいイメージを頭の中に入れておくことです。もちろん新聞社によって違うんだけど、ないよりはマシという感じ。

あらかじめ調べる対象をメモ

あらかじめ調べる事柄について、メモしておいたほうが良い。とにかく関連することを、全部メモして持っていく。マイクロフィルムで読む場合が多いので、適当に読み飛しながら探したりするのが難しい。どうしてもピンポイントで読むという感じになってくる。

マイクロフィルムで読むのは、かなり疲れる。一日かけて数年分を全部読むのは、かなり難しい。だから調べるべき場所を、明確に決めておく必要がある。

マイクロリーダーはヘボい

マイクロフィルムを閲覧するために、マイクロリーダーっていうのを利用する。

図書館を二つ巡ったんだけど、二館ともにマイクロリーダーの調子が悪かった。メンテナンスできる会社が減ってたり、料金が高かったりするため、調子悪いことが多いらしい。完璧に動かないので、我慢しながら使うみたいになると思う。

データの形式によって内容が違う

新聞が図書館にあったとしても、デジタルデータとマイクロフィルムでは、データが違ったりする。デジタルデータに存在しない日付がマイクロフィルムだとあったりだとか、そういう感じ。注意したほうが良いと思うけど、実際に見てみないと分からないので難しい。

感想とか

私は普段デジタルデータで遊んでいるので、アナログデータはかなり面倒くさく感じた。デジタルデータのメリットは雑に扱えるという点だと思う。雑に扱うことができれば質が上がる

アナログデータは気を使うし遅い。デジタル化できるのであれば、さっさとデジタル化して、じゃんじゃん公開して欲しいところですね。

都新聞芸能資料集成〈大正編〉

都新聞芸能資料集成〈大正編〉