山下泰平の趣味の方法

これは趣味について考えるブログです

毎日同じ服を着ると創造性が上がるみたいな話あるけど

成功者は毎日同じ服を着ているッ!!!!!!! みたいな話がある。なんで同じ服を着ているのかっていうと、決断する回数が減る上に時間やらスペースの節約になるからである。

ヘーって思ったかもしれないけど、冷静になったら服とか近くにあるものから順番に着てたらいいんだから決断もクソもない。そりゃ蛍光イエローとベージュのシャツあったら、色の違いは理解できるけど、性能が変わらないんだったら別にどっちを選んでも支障ない。それで服が破れたら、その時に売ってる一番安くて丈夫そうなやつ買う。サイズさえ合ってたらそんなにみっともなくならないし、とにかく一番安くて丈夫なやつを買うって決めておいたら、あとはクソどうでもいいと思われる。

むしろ同じ服を着るために、同じ服を買ってきたりするのが面倒くさいし効率悪い。同じ服を着てたとして、メーカーが作るの止めたらスゲー面倒くさいと思われる。同じ服と違う服の区別するのも面倒くさい。服の色とか形とか考えなきゃそれで済むわけだから、毎日同じ服を着る意味ない。それが趣味ならいいけど、合理性だけで考えるとそんなことするメリット皆無である。

そもそもなぜ人間が服を着るのかというと、防御力を上げるためである。人間は全裸状態だと弱い。いや俺は産れた時からずっと全裸で暮してるし全裸最強みたいな引きこもりの人がいるかもしれないけど、それはお前が家とかクーラーとかストーブに守られているからで、お前が全裸で南極とか北極とかサハラ砂漠を3日行進したら死ぬと思う。もしかしたら人外の強さあって死なないかもしれないけど、90年くらい行進し続けたら死ぬ。それでも死なない場合はお前のお母さんがお前をサイボーグに改造した可能性と、お前は実は神だという可能性が出てきて現代の神話になるわけだけど、お前は別格だから除外することにして、一般的に人類は弱い。寒すぎても暑すぎても死ぬ。鋭利なものですぐに肌に傷が付く。だから服で全身を保護する。防御できないんだったら服に意味ない。

もう一度書くが、暑さとか寒さなどなどから身を守るために服は存在している。だからスカート好きな女は、馬鹿だという結論を出すことができる。なぜならスカートみたいな防御力低いクダラネーもの着用しているからで、スカートよりズボンのが絶対に強い。いやいやスカートの性能も侮れないし、メリットあるぞみたいな意見もあるだろう。しかし本当にスカートの性能が良くてメリット多数なら、最高に性能の良い服である宇宙服もスカートのはずだよね? しかし宇宙服はズボンである。宇宙に行くのにズボンじゃなくてスカート選ぶ馬鹿とかいないだろう。というわけでスカートなんてクソみたいなものは、宇宙では通用しないっていうことが証明されたし、絶対になにがあってもスカートにメリットない。なぜメリット皆無なのに、お前はスカートをはき続けるのか? 全ては終ってしまったというのに、どうしてスカートに賛成し続けるのか? スカート賛成派の人間は馬鹿野郎でスカート反対派の人間は良い人だと立証されているんだから、本当にスカートに反対して欲しいものです。

しかしスカートを着用するのも仕方ないところがある。女とかだいたいスカートはいてんだろみたいな世間一般の習俗が存在していて、女が職場でジャージの短パンを着用すると怒られたり変に思われたりする場合がある。営業とかだとかなり怒られる可能性が高い。ネクタイとかも同じで、ネクタイくらい存在する意味のないものはない。ポケットにいつの間にか入ってるゴミくらいの価値しかない。しかし今日もネクタイは着実に生産されている。

我々は意味ないものを着用しないといけない状況に晒されている。こういった状況を野放しにしておいて、毎日同じ服を着てると創造性が上るッ!! とかホザいてるのはいかがなものか?

それではなぜ人類は、意味のないものを着用するのだろうか? それは社会通念が理由である。結婚式にデスブラッターとか書いてあるティーシャツ着用して出席し、ハサミで人の縁を切りまくったらメチャ怒られると思うんだけど、そういうのが社会通念です。これが人間の進歩発展を邪魔する場合が多い。服に関してもやっぱりそうで、我々に必要なのは、死なない程度の防御力さえ維持できれば、いつでもどこでもどういう格好しててもokという社会通念である。

それじゃどうすれば良いのかっていうと国民服しかない。国民服を着用していたら、どういう場でも絶対になにがあっても失礼には当らないけど、別に色々な服を着用したいっていう奴は国民服を着なくていいよっていう一文を日本国憲法に加える。例えばお前が外回り中に国民服を着用していたとして、上司がお前ネクタイしてねぇのかって怒ったら、上司は電気椅子で死刑になる。死刑になってまで、ネクタイを着用させようとする上司はいない。これだったらずっと国民服を着用してたらいいし、国民全員が憲法改正に大賛成であろう。

かって日本は国民服を作り普及に失敗してるけど、国に金ない上に、国民は栄養が足りなくて知能が低下してた時代だから仕方ない。明治時代だと改良服とかブームになって、実際に作って着てる奴らとかもいた。

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絵の顔が恐いけど、とにかくこういう人らがいた。なんでこんなことしてるのかっていうと、まず『簡易生活』だとか『生活改善運動』みたいな生活の水準を向上させようっていう運動があって、服装も改良しようじゃないかっていう流れで発生した。和服は着るの邪魔クセーよなっていう雰囲気も発生し、服を改造したりしてたんだな。今でもお坊さんとか改良された和服を着てるような気がする。世界的に見ると、女は帯とかコルセットとか面倒クセーの着用するのやめて普通の服着ろよみたいな運動があったりした。つまり全ては服が邪魔クセーから便利にしろっていう流れである。

成功者は毎日同じ服を着ているッ!! みたいなのも服とかダルいからひとつにしようっていう運動なわけだけど、先にも書いたように同じ服を用意するのが面倒くさいっていう感じの結論になる。あと社会通念あるからいついかなる状況でも、常に同じ服を着用できるわけでもない。だから本当にそういうことしたいなら、国に国民服を作ってもらうしかないわけだけど、こういうの読んで納得しちゃう人が成功者は毎日同じ服を着ているッ!!!!みたいな駄文を読んで同じ服を購入しちゃったりするんだろうなーって思いました今日も読んでくれてサンキュー!

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