山下泰平の趣味の方法

これは趣味について考えるブログです

私の中でインターネットが答え合わせ空間になってきている

今の私が一番に検索するのは料理のレシピで、検索すると大量の結果がかえってくる。なにが正解なのか分からないので、いくつものページを読む。そうすると、だいたいこの辺りが正解なのかなっていうのが分かってくる。

料理だけでなく他のものもだいたいそういう感じで、ずっと読んでいるとだいたいこの辺りかなっていうところで落ち着く。

かってはすごい美味いレシピをインターネットで調べてたんだけど、今はそういう感じじゃなくて、多くの人にとって概ね正しいレシピを探す雰囲気になっている。

レシピだけでなくだいたいのことは、時間さえかければインターネットで多くの人にとって概ね正しいことにたどりつくことができる。だけど大正解とは、少しだけ違う。例えばものすごい美味いレシピや、自分の環境に異常に適合した乗り物、最高に移動に適した服装などなど、大正解はいくつものページを比較していても見付からない。

インターネット以前だとそういう大正解を探すため、人類は他人の個人的な経験を聞いたり見たり読んだりしながら考えるっていう行動様式を持っていたわけだけど、私はそんな面倒くさいことをしなくなってきている。なぜならインターネットでだいたいの正解みたいなものが発見できるからで、同じ話題のページをいくつか読み、答え合わせをする。正解を実行すると、特に不満はない。これで良いっやってなる。

かってインターネットというのは現実ではなかなか出合えないおかしな知識を探す場所だったんだけど、今はだいたいの正解を探す場所になっている。私の年齢的なものが理由なのか、インターネットの質が良くなりすぎちゃったのか、それはよく分からないんだけどなんだか不思議な感じがする。